デイトレードは日中足チャートを使う
日中足チャートの特徴について
日中足チャートにはどんな種類があるのか
前項で述べたように、著者のやり方は、3大ツールをすべて使いますが、三つのうち、主軸にしているものがあります。それは日中足(にっちゅうあし)チャートです。日中足チャートとは、1日の値動きをグラフに表したものです。いくつか種類があるのですが、主なものは以下の四つです。
●1分足チャート
1分ごとの株価の動きを示したもの。
●3分足チャート
3分ごとの株価の動きを示したもの。
●5分足チャート
5分ごとの株価の動きを示したもの。
●TICKチャート
値動きをTICK刻みで表示したもの。
どれを使うかはトレーダーしだいです。また、いくつかを組み合わせて使っている人もいます。いずれにしろ、自分のトレードスタイルにあったものを使います。どれも大差ないように思えますが、じつは、微妙に特徴(またはメリット)が異なります。自分のトレードにおいて、その特徴を必要とするかどうかで、どれを使うか決めるわけです。
5分足チャートをお勧めする理由
特徴を簡単に紹介しておきましょう。1分足チャートは、株価のかなり細かな動きまで捉えることが可能です。たとえば、5分間で10円値上がりしたといっても、一気に上がったとはかぎりません。上げ下げを繰り返しながら上がるのが普通です。その上げ下げまで捉えられるわけです。ただし、「ヒゲ」といわれるものが出にくいという短所があります(ヒゲについては次の項目で解説します)。
また、細かすぎて、見づらいという短所があります。3分足チャートは、1分足ほどではありませんが、細かな上げ下げもある程度捉えられます。また、ヒゲが出やすいという特徴があります。5分足チャートは、1分足に比べると細かな動きを捉えられない代わりに、ヒゲの出る確率や長い足が出る確率が高く、トレンドの変化や反転のタイミングを見極めやすいという特徴があります。
TICKチャートは、1分足よりもさらに細かな動きも捉えることができます。しかし、あまりの細かさにかえって見づらくなるという短所があります。同じ日中足チャートといっても、微妙な違いがあるということは理解できたことと思います。では、どれを使えばよいのでしょうか。
著者は5分足チャートを使っています。その理由は、特徴でも述べたように、「ヒゲ」と「長い足」を捉えたいからです。本書で紹介するテクニックも、5分足チャートを使ったものです。
日中足チャートで細かな値動きを捉える
自分のトレード・スタイルにあった日中足チャートを選ぶ。
1分足チャート
メリット
株価の細かな動きまで捉えることが可能。
デメリット
ヒゲが出にくい。細かすぎて見づらい
3分足チャート
メリット
1分足ほどではないが、細かな上げ下げを捉えることが可能。
デメリット
提供されていないネット証券がある。
5分足チャート
メリット
ヒゲが出る確率や長い足が出る確率が高いので、トレンドの変化や反転のタイミングを見極めやすい。
デメリット
株価の細かな動きを捉えられない。
TICKチャート
メリット
1分足よりもさらに細かな値動きも捉えることができる。
デメリット
あまりの細かさにかえって見づらい。
著者は5分足チャートを使用
その理由は、「ヒゲ」と「長い足」を捉えたいからです。本書で紹介するテクニックも、5分足チャートを使ったものです。
5分足チャートで、ヒゲと長めの足を捉えて仕掛けのタイミングを判断する!
出典:最新版 これから始める株デイトレード
【書誌情報】
『最新版 これから始める株デイトレード どんな相場でも利益が出る最強の教科書』
二階堂重人 著
株デイトレード、人気ロングセラーの最新版。目標は月60万円の利益!少ない資金から大きく儲けるコツがわかる。始め方から実戦で役立つ知識までを完全図解。勝つための3大ツール(リアルタイムランキング・5分足チャート・板)と、8つのテクニック(リバウンド狙い・波乗りテクニック)の活用術を実例と共に徹底解説。驚異の勝率を叩き出す、カリスマデイトレーダー・二階堂重人のノウハウを満載しました。初心者から再チャレンジ組まで、どんな相場でも利益が出る、株デイトレード、最強の教科書です。大きく資産を増やすための必読書。
公開日:2023.09.19