体重1kgあたり0.9gを目安に
私たちは1日にどれくらいの量のたんぱく質を摂取したらよいのでしょうか。厚生労働省が策定する基準によると、1日のたんぱく質の推奨量は18歳以上の男性で60g、女性で50gとなっています。
しかし、この数値は多くの人の平均から算出される標準値。厳密にいえば、その人に必要なたんぱく量はその人により異なります。デスクワークメインで、時々軽い運動をする程度の身体活動レベルが「普通」の人の場合、一日に必要なたんぱく質量は1kgあたり約0.9g。体重が60kgの人なら、1日54kgを目安にすればよいということになります。
一方で、妊婦・授乳期の女性や体の大きな人、体を動かす仕事に携わる身体活動レベルが「高い」人では、より多くのたんぱく質が必要とされます。なかでも頻繁に筋トレを行う人や、活発な運動習慣のある人では、体重1kgあたり最大1.6gのたんぱく質摂取が理想的とされています。
筋肉をはじめ、血管や臓器、骨や皮膚、髪の毛、ホルモンなど、体を構成するあらゆる組織の材料にたんぱく質は必要不可欠です。
自分の身体活動レベルや体格に見合ったたんぱく質の量を知り、適切に摂取することが大切になります。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.06.09