色の力を借りるとできること ②
色には人の感情を変える力がある
色には感情を変える力もあります。「べージュ」「緑」またパステルカラーを見ると、リラックスした気持ちになります。「青」「紺」を見ると気持ちが落ち着く人が多くいます。
「橙」「赤」「黄色」などの彩度の高い色を見ると、気持ちが前向きになりやすい傾向があります。特定の色だけではなく、好きな色の服を着ると気持ちが落ち着いて安心したり、豊かな感情が湧き上がってきたりすることもあります。
色の効果は自覚せずとも機能してしまいます。そのため商業の世界では、色の効果を活用した販売促進や商品が選定されるための研究が続けられています。
映画のなかの色彩表現
映画などがよい例です。映画のシーンで、青が透き通る「天色(あまいろ)」の下で、主人公が空を見上げれば爽快な気持ちを共有することができます。郊外の一軒家、月明かりも届かない仄暗い「青」が染みる色調のなかでは、何が起きるかわからない不安な気持ちを表現できます。
回想シーンで家族と過ごした日々が「橙」の世界のなかで広がると、見ているほうも温かい気持ちになります。映画の製作者は観客の感情をコントロールするために、色を演出道具として使います。
では、色が喚起する感情の例をいくつか紹介したいと思います。
色には人の感情を変える力がある
リラックスしたい
「ベージュ」や落ち着いた「緑」、「紫」の一部は心をリラックス状態にしてくれます。自分の部屋のインテリアなどに使いたい色です。
勇気をもちたい
鮮やかな「赤」は気 持ちを強く前に向かせてくれる色です。「赤」を強調するために「黒」を組み合わせる方法もあります。
冷静になりたい
低彩度の青系の色は、冷静な感情をつくってくれる色です。 洋服など着るものに使うと効果があります。
不安をなくしたい
薄く明るい「ピンク」が心を優しい気持ちにしてくれ、落ち着いた色彩で心を穏やかにすることで、不安な感情をおだやかにしてくれます。
元気を出したい
「橙」や「黄色」系の鮮やかな色は、心を力強く前向きにしてくれる色です。身近なもち物に使ってみましょう。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』
著:ポーポー・ポロダクション
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公開日:2024.11.19