メンタルを保つには「他責思考」が最強?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

「他責思考」の人はメンタル最強?

下の図は、右が健康な人・左は不健康な人、上が自責的な人下が他責的な人というベクトルで4つのタイプに分けています。これは、医学的な根拠はありませんが、わかりやすくイメージしてもらうためのものです。

このなかで、精神科にくるのは左上のタイプで、自分が悪いと思っていて調子が悪いという人です。左下のタイプは、一般の方からすると「ちょっと怖い」と思われてしまいやすく、調子が悪くて人を責める人、恨んでしまう人です。このタイプは精神科の患者さんでは滅多にいません。普通の人は、右下のタイプです。自分のせいだと考えずに相手が悪いと思いがちで、調子はよい人です。そして、右上のタイプは、自分に厳しく相手に優しくて調子もよいという、パワーがある人、優秀な人です。

つまり、「自分が悪い」と考えても、メンタルを病む人と病まない人がいるのです。自責的で調子が悪い人は、そもそも「本当に自分が悪いのか?」について、度しっかり考えてみる必要があります。会社や組織、上司、サポート体制などに問題がないのかをよく考えてみましょう。

さらに、このタイプの人は、自分が発達障害や感受性が強く刺激に敏感なHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)ではないかと考える人が少なくありません。問題は自分を不必要に責めていること、不安を感じやすいことにあります。とにかく、自分を取り巻く環境を俯瞰的に見て、自分を責め過ぎずに建設的に考えていきましょう。多少は他人のせいにしてかまわないのです

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話』
監修:益田 裕介

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厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。

メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。

まず、メンタルを整えるには、身体のケアも必要不可欠。
身体が弱っていたら、心も弱ったままです。
本書は「身体」→「人間関係」→「知識」の順で身体と環境、思考それぞれの整え方を紹介し、3STEPプログラムとして誰でも実践しやすいつくりになっています。
SNSや人間関係、職場での悩み事やモヤモヤの解消法も具体的なシチュエーション例とともに掲載。

どんな心の不調にも対応する最強のメンタルマネジメント本です。

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