こまめにとってアンチエイジング
ポリフェノールは、植物が持つ色素や香り、苦みなどの化学成分である「フィトケミカル」の一種で、優れた抗酸化作用があることで知られています。
抗酸化作用とは、内臓や血管、皮膚などの老化を促進させる「活性酸素」を抑える働きのこと。ポリフェノールを含む食品を積極的にとることで、活性酸素による体へのダメージが軽減され、アンチエイジングの効果が期待できます。
ポリフェノールには水に溶けやすく、体内に吸収されやすい特性があり、摂取後約30分で抗酸化作用が現れ始めます。
効果が早く現れる一方で排泄されるのも早く、その持続時間はほんの2~3時間ほどと見られています。そのため、ポリフェノールは1日を通してこまめにとることが大切です。
ポリフェノールには約5000以上もの種類があります。代表的なものとしては、赤ワインやブルーベリーに含まれる「アントシアニン」、緑茶や紅茶に含まれる「カテキン」、チョコレートの原料であるカカオに含まれる「カカオポリフェノール」、そばに含まれる「ルチン」、大豆に含まれる「イソフラボン」などです。
これらの食品を食事のたびに少しずつでもとることにより、ポリフェノールの抗酸化作用を長く持続させることができるのです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子
シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。
公開日:2020.08.12