笑顔は自律神経と免疫力の強い味方
辛いことや悲しい出来事に見舞われると、人は笑顔を失ってしまいます。そのままふさぎ込んでいると自律神経のバランスはますます悪くなり、心も体も蝕まれる一方です。
でも、辛いとき、苦しいときこそあえて「笑顔」をつくってみてはいかがでしょうか。笑顔が自律神経の乱れを整え、元気を取り戻すきっかけを与えてくれるかもしれないからです。
口角を上げることで顔の筋肉の緊張がほぐれ、血液や神経の流れが改善し、自律神経のバランスが整ってきます。笑顔には自然と心身をリラックスさせる効果があるのです。
また最近の研究では、「笑い」が免疫力アップにつながることも明らかになってきました。
私たちの体内で免疫の要かなめとして働くのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞(NK 細胞)です。NK細胞はウイルスや細菌などの病原体や、体内で発生するがん細胞を破壊する役目を担っています。
そのNK細胞が笑いによって活性化することが、ある実験によってわかりました。がんを患う人たちに漫才や落語を見せて大いに笑ってもらい、NK細胞の数の変化を調べたところ、笑った後のほうがNK細胞の数が大幅に増えていたのです。
心と体の健康を守るため、どんなときも笑顔とユーモアを忘れずにいたいですね。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸
シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。
公開日:2020.08.17