大きな面を意識するとショットの精度が上がる
水平素振りをするときには当然クラブフェースの意識が必要ですが、もっと大きな面をイメージするとスイングをさらに把握できます。その面とは、左ひじ、クラブヘッド、グリップを頂点とする三角形で、この大きな面が正しく動けば、自ずと小さな面(フェース)は正しく動くわけです。6時の位置では打てるけれども7時では打てないような場合は、この面を意識し、少なくとも7時、望ましくは8時、9時の段階で面をスクェアに持ってくるようにすればいいでしょう。
松山英樹選手のスイングはこの大きな三角形がきれいに動きます。9時の位置でのコッキングもさほど深くありませんし、早い段階で面がスクェアになりますから、それがアイアンショットの精度につながっているのは間違いないでしょう。
【書誌情報】
『一生ブレない身体のスイング』
著者:永井延宏
ゴルフのスイングはゴルフクラブと自分のバランスが大切。最新のクラブヘッドが大型化するにつれて、クラブに働く力と自分の力を均衡させることが重要になっている。この本では、最新のクラブを題材に、いまのクラブに合ったボールの打ち方を写真でわかりやすく解説。さらに、クラブに働く遠心力など、見えない力に負けない身体の効率的な使い方を練習ドリルとともに紹介。「入れ替え動作」という、身体の動かし方を写真でくわしく説明している。
公開日:2020.08.21