運動時でも糖質のとり過ぎに注意
暑い季節や運動をするときは、大量の汗をかくことによって脱水症や熱中症にかかる危険性が高くなります。
そんなとき、汗で失われる水分やナトリウム、カリウムなどのミネラルを補給できるスポーツドリンクが、症状の予防や回復に効果的といわれています。
一般的なスポーツドリンクでは、500㎖のペットボトル1本あたり、およそスティックシュガー10本分もの砂糖が含まれています。これは糖質たっぷりのジュースと、ほとんど変わらないということ。
清涼飲料水に含まれる「果糖ブドウ糖液糖」は中性脂肪に変わりやすくとり過ぎると肥満の原因だけではなく、糖尿病のリスクも高まってしまいます。熱中症を防ぐために水分をとるのであれば、最近ドラッグストアなどでも手に入りやすくなった経口補水液がおすすめです。
また、スポーツドリンクに頼らなくても、栄養バランスの整った食事をしっかりとることで熱中症は予防できます。
糖質をエネルギーにかえるビタミンB1を含む食品をとると、夏バテにも効果的。あまり汗をかけない体質の方や日常生活であまり汗をかかない場合は、塩分摂取も控えめにするのがベター。
暑さを感じにくいお年寄りの方は、日頃から果物や野菜などでこまめに水分を摂取するとよいでしょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子
シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。
公開日:2020.08.21