スイングとは考えているよりはるかにシンプルな動きです
スイングを習得するとは、体の中にある動作を呼び覚ますことと書きましたが、これはクラブに限らずモノを振るという動作が、考えるほど難しくないことを意味しています。
プロゴルファーもシングルさんをはじめとするアマチュアの上級者も、スイングを身につけることにおいてはそれほど苦労していないと思います。なぜなら、本来スイングはごくシンプルな動作だから。でなければ、クラブを持つのがやっとの子どもたちがボールを打てるはずがありません。
このシンプルさに気づくこと、そしてそれに合わせて、これまで脳から体に伝達されてきたプログラムを少しだけ書き換える。これが僕のやろうとしていることでありスイング習得のポイントです。
クラブを引き上げながらボールを打つのと、下に落としながら打つのとでは、どちらがボールに強い力が伝わるでしょうか? フェースが右を向いた状態でボールに当たるのと、左を向いて当たるのとではどちらがボールがつかまるでしょう? ゴルファーなら簡単にわかることです。
しかし、それができているかと言えばできていない。シンプルなのにできないのは、みなさん自身がスイングを難しくしているからです。その証拠に、僕のスタジオにやってくるアマチュアの方にいくつかの動きをやっていただくと、みんなプロのようなスイングになります。ベン・ホーガンは『モダン・ゴルフ』の中で「正しい動きができていれば、アベレージゴルファーでも70台で回れるはずだ」と述べていますが、その通りなのです。
【書誌情報】
『最強不変のスイング法則』
著者:森守洋
ミスの原因となる両手の動きと右腕、左腕の正しい動かし方を写真で解説します。さらに、そのステップアップとして手首と肩の振り子運動による、スイング解説も行ないます。「ダウンブロー打法」で注目を集める森プロによる、手の動きにフォーカスしたゴルフレッスン書は、アマチュアゴルファー必読の一冊です。
公開日:2020.09.03