利き手の右手は普通に振れば正しく動く
2018年のPGAツアーではタイガー・ウッズが5シーズンぶりに優勝、通算80勝目を挙げました。優勝する前、タイガーが10年ぶりくらいにスイングについて語ったのですが、その中で「結局、手がすべてです」という旨のコメントをしました。
ゴルフ界のレジェンド、ベン・ホーガンも同じことを言っています。手を振れば体はついてくる。手を速く動かせば、体もとどんどん動いてくるというわけです。
これに正確性をプラスできるのが片手スイングだと思います。腕を正しく使ってスムーズな動きを促せるとクラブが本来の動きをしやすくなる。つまり、クラブの機能を生かして正しく使えるようになります。
では、片手スイングでの右手と左手の動きを具体的に見ていきましょう。エラー動作の多くは両手のケンカによって起きますが、こと動作に限れば、利き手である右手は正しく動きやすいと言えます。
右手一本でクラブを振ると、バックスイングでは前腕部が外側に回り、回りきったところでトップに向かいます。
ダウンスイングではこれが元に戻っていく。すなわち、前腕部が左に回りながらインパクトに向かい、フォローで回り切ります。同時に手もターンして甲が前を向きます。手のひらが前を向くとフェースは開いたままですから、この形でインパクトする人はいないはずです。
【書誌情報】
『最強不変のスイング法則』
著者:森守洋
ミスの原因となる両手の動きと右腕、左腕の正しい動かし方を写真で解説します。さらに、そのステップアップとして手首と肩の振り子運動による、スイング解説も行ないます。「ダウンブロー打法」で注目を集める森プロによる、手の動きにフォーカスしたゴルフレッスン書は、アマチュアゴルファー必読の一冊です。
公開日:2020.09.20