宇宙医学の研究対象にもなってる!?クマは超ハイスペックなヤバい動物【眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話】


クマは超ハイスペックなすごい動物
人間でいうと文武両道
クマは驚くほど多才な動物です。まず注目すべきはその身体能力。冬眠中、数カ月動かずに過ごしても筋肉が衰えないという驚きの体のしくみは、宇宙医学の研究対象にもなっています。
食性は極めて幅広く、ドングリなどの木の実、昆虫、魚、動物の死骸まで口にする雑食性で、季節や気分で好みも変わります。嗅覚は人間の数千倍ともいわれ、10km先のにおいも察知可能です。
そして、手先も意外に器用で、木に登ったり木の実をつまんだり、石で遊んだりすることも。視力はそれほど強くないものの、動くものには素早く反応する動体視力を持ちます。
加えて、種によっては走れば時速50kmに達し、自由自在に泳ぐなど、陸と水の両方で活躍することができるアスリート体質です。クマは、筋力・感覚・学習能力・運動神経のすべてを兼ね備えた、まさに超ハイスペックな動物なのです。
また、バツグンの能力値だけでなく、子グマが母グマに甘えるしぐさのような、可愛らしい一面があることも魅力のひとつといえます。

● 特異な筋肉:寒い冬を冬眠して過ごすものもいます。長い間動かないままでも、その筋肉は衰えません。
● 幅広い食性:魚や昆虫、果実などさまざまなものを口にします。季節や気分で好みが変化することも。

● 鋭い嗅覚:人間の数千倍にもおよぶ嗅覚で、食物を見つけ出します。
● 水にも強い:走りに優れているだけでなく、泳ぐこともできます。
● 手先が器用:手先を器用に使って木に登ったり、木の実をつまんだりします。中には木の上を住処にしている種も。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』監修:山﨑晃司
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』
監修:山﨑晃司
世界中数多くの動物園で飼育され、アニメや漫画、ファンシーキャラクターのモチーフとしても起用されることの多い人気の動物「クマ」。
最近では日本全国で目撃が相次いで発生したり、温暖化の影響で冬眠をしないクマも確認されたりすることから、話題に事欠かない今大注目の動物です。
しかし、ペットとして飼うことは難しく、ときに人を襲う恐ろしい側面も持ち合わせるクマ。
それなのになぜ人間にとって馴染み深く身近な存在に感じるのでしょうか。
「クマは大体力士2人分の重さ」「死んだふりは意味ある?クマに出会ったときの対処法」
「ホッキョクグマは皮膚が真っ黒で毛が透明?」「年々増加している“新世代クマ”って!?」
「イエティとビッグフットの正体はクマ?」
愛玩動物、猛獣、食用、ワーキングアニマルなど、さまざまな角度からクマの生態と特徴を解説し、クマの知られざる魅力に迫ります。
これを読めばクマのことがもっと好きになること間違いなしの一冊です。