なりたい自分の絵を描く
ゴルフの腕前を上げるためには、自分がどんなゴルファーになりたいのか、明確なイメージを持つことが重要です。イメージというのは、ビジュアル化されたものですので、なりたい自分を実際に絵にして描いてみるのです。
それは、ゴルフ以外のことも含めて、過去の自分を捨てて、生まれ変わっていただきたいのです。「生まれ変わる」と口で言うのは簡単ですが、皆さんこれまで何十年も生きてきて、その過程でいろいろな価値観を培ってこられているので、いきなり「生まれ変われ」と言われても、そう簡単にはできないかもしれません。 今までの自分は、それはそれで可愛いし、なかなか別れづらいかもしれません、しかし、あなた自身が「生まれ変わる」と決めないと、なんの変化も起きませんし、ゴルフでもこれまでと同じ悩みを抱え続けることになってしまいます。
子供じみているように聞こえるかもしれませんが、絵の効果は抜群ですので、騙されたと思って、ご自分の手で実際に絵を描いてください。クラブチャンピオンになって、優勝カップを掲げている自分、最終ホールのパットを決めて、スコアカードに72と記入する自分、なりたい自分の絵だったらなんでも結構です。
絵を描くのは苦手だという方もいらっしゃると思いますが、別に誰かに見せるわけではありません。どんなにつたない絵でもいいのです。本当のあるべき自分をイメージして絵に描くと、そのことは本当に実現します。世の中にあるすべてのもの、人間が作り出したものはすべて、誰かの頭の中にあったもの、イメージされたものが実際に形になったのです。たとえば、私が主宰しているゴルフ科学研究所のレッスンスタジオ「ゴルフ導夢」も、私の頭の中にイメージされていたものが、そのままの形で再現されたものです。
逆に言うと、明確なイメージがないと、何事も思いどおりに作ることが難しくなってしまうのです。それは、これから皆さんがこれからなろうとしているゴルファー像に関しても、同じです。具体的な絵がないと、なかなかそこへはたどり着けません。明確なイメージを持つことは、ゴルフの上達に絶対に欠かせないのです。「それでも絵は苦手で描けない」という人は、頭の中でなりたい自分をしっかりとイメージすることを試してみてください。
絵を描くのと同じように、なるべく具体的なシーンを思い浮かべて、はっきりとした映像を頭の中に浮かべるのがコツです。映像は必ずカラーで思い描くようにし、耳から入る効果音もイメージするとより効果的です。もしメンバーになっていたり、18ホールすべてを頭の中で思い出せるコースがあれば、このコースでプレイしている自分をイメージし、1 打1 打を思い描きながら、実際にスコアカードにスコアを記入してみましょう。もちろん、その際のプレイは自分が理想とするラウンドを想像すべきなのは言うまでもありません。
【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨
「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。
公開日:2020.10.12