ボールを左に置きすぎるとスイング軌道の最下点がボールの手前側となる
アドレスの中でもボールの位置は、とても重要なチェックポイントです。
アプローチでダフリやトップがよく出るという人の多くは、ボールを左に置きすぎています。とくに「ボールを上げたい」という気持ちが強い人は、ボールを左に置きたがる傾向があります。
なぜボールを左に置くとミスが発生しやすいかというと、クラブヘッドがスイング軌道の最下点を通過してからボールに当たることになるため、ヒッティングポイントにズレが生じるからです。
ボールの手前の地面を叩くとダフリとなりますが、地面を叩いた反動からクラブヘッドが跳ね返されてフェースの刃がボールに当たればトップになります。でもこれは「ダフリトップ」であってミスの症状はまったく違うようでも原因は一緒です。
ボールの位置はスイング軌道の最下点が原則です。スタンスの中央、または頭の真下を目安にすると良いでしょう。
プロの中にはオープンスタンスに構える人もいますが、これはスクエアスタンスの状態から両足のカカトを支点に両ツマ先を左側に回すだけです(115ページ参照)。真正面から見るとボールの位置はかなり右寄りに見えますが、実際の位置は真ん中なのです。
これが正しいオープンスタンスですが、ボールの位置を間違えやすいスタンスをわざわざつくらなくても良いでしょう。
【書誌情報】
『「左手」「右手」タイプ別で上手くなる!アプローチの新しい教科書』
著者:松吉 信
本書の著者はゴルフのアプローチ・スイングについて左手主導と右手主導の2つがあるという。この本ではそれを「左手タイプ」「右手タイプ」と呼ぶ。どちらが合うかはゴルファー次第。「気持ちよく振れること」を基準にタイプを選び、そのメソッドを身につければ確実にレベルアップ、そしてスコアアップも実現する。本書では、それぞれのスイング方法をカラー写真を中心にわかりやすく解説。初心者からプロレベルの人まで使える、この方法はトライする価値がある画期的メソッドだ。
公開日:2020.11.03