十分に心と体のバランスを整えられる、薬に頼らないヘルスケアとは【その、しんどさは「季節ブルー」】

薬を飲まなくても大丈夫、病院へ駆け込む必要もない

「季節ブルー」のケアに特別な治療や薬が必要と考える方もいるかもしれませんが、多くの場合、日常生活のマンネリ化した習慣の見直しや、自分へのいたわりの気持ちを持つことで十分に心と体のバランスを整えられます。

大切なのは「治す」より「整える」という感覚で、自分自身の自然治癒力を信じ、引き出すアプローチです。

薬は症状を一時的におさえますが、根本解決にはつながりません。副作用や依存の可能性も考慮すべきです。もちろん、症状が重く日常生活に支障がある場合は専門医の処方が不可欠ですが、軽度から中程度(日常生活に大きな支障はないものの、はっきりと心と体の不調を自覚する段階)の季節ブルーなら、まずは自分自身によるセルフケアで対応してみてください。

本書では、季節ごとのセルフケア方法として「生活習慣の見直し」「食事の見直し」「メンタルケア」の3つの柱を中心に解説します。これらは薬や病院に頼らず、私たちが主体的に心や体の健康に関わるための具体的手段です

●生活習慣、食事の見直し

食生活、運動、睡眠、休養、ストレス管理、生活環境など、日々の暮らしに関係するポイントを解説していきます。これらをしっかり意識して見直すと、自律神経が整い、気分の安定につながります。旬の食材の大切さや「陰陽」のバランスを整える食事のとり方など、日々食べる物は心と体の健康に直結します。

●メンタルケア

心の状態は体に大きく影響し、その逆も然りです。ストレスとの上手な付き合い方、ネガティブな感情の扱い方、心を穏やかに保つワークなどを紹介します。

ここで大切なのは、紹介するケア方法を「すべてやらなければ」と思わないことです。「あれもこれも」と義務感にかられると、新たなストレスになりかねません。「これならできそう」「試してみたい」と思えるものを、まずは1つからしっかり取り入れてみてください。そのスモールステップが、心と体のバランスを整える大きな助けとなるでしょう。

焦らずご自身のペースで、工夫しながらセルフケアに取り組んでいただければ幸いです。薬に頼らないケアは、自然な治癒力を信じることから始まります。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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