スウィングづくり前に、まずはカラダづくり!
飛距離アップのためのコンディショニング講座
多くのゴルファーが夢見る飛距離アップ。しかし、いくらツアープロやインストラクターのレッスン記事を熟読し、練習に取り入れても結果が出ない……。記事を何度も何度も読み直すよりも、カラダのコンディショニングを見直してみよう。
わかっていそうで、よくわかっていない
●股関節って、どこにあるの?
関節とは、骨と骨との継ぎ目。骨盤と大腿骨の繋ぎ目が股関節だ。腰の真横を触って〝出っ張り〟を感じる部分が、大転子と呼ばれる骨盤の突起。その上にある柔らかい部分が股関節の位置だ。正面から見た位置は鼠そ径けい部ぶ のあたりになる。 「股関節を使えている人は半分もいないと思います。座位が多い人や、同じ姿勢が続いている人は股関節が固まりやすく、女性よりも男性に硬い人が多いです」(中村トレーナー)アドレスで「股関節を使う」とは、骨盤を前傾させること。大転子を軸に、姿勢を正したまま上体を前に倒していく。股関節が足首よりも後方にいくと、バランスをとるために上体は下がる。そうするとふところができるのだ。「アドレスはスウィングのスタート地点。腰が反っていたり、ヒザ前に出てふところがなくなったりした構えでは、テークバック以降の悪い動きにつながってしまいます」(中村トレーナー)股関節はテークバック以降も重要な動きを担う。また。股関節が硬く、可動域が狭いままでは、ゴルフ以外に支障をきたすことも。下半身の血行不良、猫背、腰痛などにもつながるので、股関節のストレッチをぜひ習慣づけたい。
股関節を使えているからプロのアドレスは美しいのである。
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【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
公開日:2020.11.06