シンプルな具材でも家庭のチャーハンがプロ級にうまくなるすごい方法【眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話/鳥羽周作】

シンプルな具材でも家庭のチャーハンがプロ級にうまくなるすごい方法
ピラフを炒めれば“しっとりパラパラ”に決まる
家庭でチャーハンをつくるとき、最大の壁となるのは火力です。中華料理店のように鍋をあおって一気に水分を飛ばす方法は、家庭用コンロでは再現が難しく、どうしてもベチャつきやすくなってしまいます。理想の“パラパラ”には届きません。
では、どうするか。ひとつの方法としておすすめなのが、最初に米をピラフのように炊いてから炒めるやり方です。炊飯の段階で出汁や醤油、油を加えておけば、米粒がほぐれやすく、うま味をまとった状態でふっくら仕上がります。それをフライパンで炒めることで、家庭の火力でも簡単に、ほどよくしっとりパラパラのチャーハンが完成するのです。
大切なのは炒め方の小技や具材ではなく、どんな状態の米を準備するかです。家庭で火力を追い求める必要はなく、むしろピラフに仕立ててからチャーハンにするという逆算の発想が成功のポイントになります。
その際、具材はかまぼこ・卵・ネギだけというシンプルな構成でも十分に成立可能です。かまぼこの甘さと卵のコク、ネギの香りが重なれば、驚くほど完成度の高い一皿に仕上がるでしょう。あくまで米が主役であるため、入れる具材は必要最低限。それなのに食べる人を夢中にさせる一品になります。
火力不足でも実現できる“しっとりパラパラ”
中華料理店
特有の強い火力でパラパラに仕上がる

家庭
ピラフを炊き、それを炒めるとしっとりパラパラになる

ピラフのようなパラパラの味つきのお米(万能米※)を炊き、それでチャーハンをつくると、ほどよく水分を保ちながらもパラっと仕上がる。
家庭用コンロの火力では、中華料理店のように強火で水分を飛ばすのは不可能。けれどピラフのようなパラパラの味つきのお米を炊き、それを炒めてチャーハンをつくると、ほどよく水分を保ちながらもパラッと仕上がるのです。
※万能米の材料:米 250g、鶏ガラスープ 300cc、醤油 小さじ1、サラダ油 小さじ1
→ 炊飯器に材料を入れて炊くだけ!
プロ級チャーハンのつくり方

1.炊飯器でピラフを炊く
2.熱したフライパンに油を引き、溶き卵を落とす
3.米を投入して全体をほぐす
4.具材や塩を入れる
5.最後に醤油で香りづけ
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』著:鳥羽周作
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』
著:鳥羽周作
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いつもなんとなく食べている家の料理。
料理はレシピ通りに作ればおいしいと考えがちですが、実は自分や家族が本当に「おいしい!」と感じるために一番重要なのは、“誰がどんな目的で食べるのか”というゴールを設定すること。
例えば肉じゃがひとつでも、それをおかずにガッツリご飯を食べたいのか、つまみながらお酒を楽しみたいのかで、食べる人が求める味付けは違います。
そのように食べる人のことを考えるだけで、料理のゴールが設定され、本当の「おいしい!」が生まれます。
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