CMYK?RGB? 普段目にする「色」は紙とディスプレイで何が違うか知っていますか?【瞬解! デザイン用語図鑑】

【色の基本】「色相・明度・彩度(しきそう・めいど・さいど)」
色の基本の分類・考え方。この3つを「色の三属性」と呼びます。
色の三属性
色相(何色か)

赤・青・黄など、色そのものの種類を表します。色の分類や配色のバランスを考える基準になります。
彩度(鮮やかさ)

彩度は色の鮮やかさを表します。彩度が高いと鮮やかで目立つ色に、低いとグレーっぽくくすんだ印象になります。
明度(明るさ)

明度は、色の「明るさ・暗さ」の度合いです。白に近いほど明度が高く、黒に近いほど明度が低くなります。
明度と見やすさ

明度は見やすさ(視認性)や読みやすさ(可読性)に大きく影響し、背景と文字との明度差が大きいほど見やすくなります。
【POINT】
色の三属性は色の基本。
この三要素の組み合わせによって、私たちが見たり使ったりする色の性質が決まります。
【色の基本】「CMYK」
印刷物で利用される色空間。C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=キープレート(黒)の 4色のインキのこと。


印刷ではこの4色のインキを重ねて多くの色を再現しています。
印刷用カラーモード

印刷物のデザインを作成する場合、基本的にCMYKのモードで作成します。
RGBとの違い
・RGBはディスプレイ、CMYKは印刷物。
・CMYKは表現できる色数が少ない。
・色を重ねると黒に近づく。
【POINT】
ポスター・チラシ・パッケージ・書籍など、紙媒体での色再現に欠かせないCMYK。
印刷物の入稿データは必ずCMYKで作成しましょう。
【出典】『瞬解! デザイン用語図鑑』著:ingectar-e
【書誌情報】
『瞬解! デザイン用語図鑑』
著:ingectar-e
「デザイン語」を使いこなせると、デザインはもっと伝わる。
この1冊で、ingectar-eさんの「デザイン語の解釈」がビジュアルでわかる!
新しいデザイン本。
・デザイン周りのきほん用語がわからない
・聞いたことはあるけれど、人に説明できないデザイン語が多い
・デザインを通して伝えたいことを言語化できない
・ふわっとした表現をデザインに落とし込めない
などの悩みを抱えるデザイナー、またデザイナーと一緒に仕事をする人へ。
著書累計100万部以上、デザイン本ジャンルで圧倒的に読者に支持され、人気デザインスクールを開催するingectar-eさんが、基本的な用語や感覚言葉の新解釈を豊富なビジュアルと共に紹介します。
【著者情報】
ingectar-e
代表 寺本恵里
デザイン書の執筆やイラスト素材集の制作をしているデザイン事務所。著書は40冊以上。代表作の『3色だけでセンスのいい色』は17万部を突破。『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本( ソシム)』シリーズでは累計35万部を突破している。大阪、京都にて「ROCCA&FRIENDS」などカフェの運営、店舗展開、デザイン、企画などもしている。
この記事のCategory
オススメ記事

「可読性・視認性」とは? デザインで情報をわかりやすく伝える基本ポイント【瞬解! デザイン用語図鑑】

印刷物の文字の大きさはどう決める? デザイン初心者必見の実践ルール【瞬解! デザイン用語図鑑】

ポスター、家具に住宅まで、身の回りに溢れる「デザイン」とは何なのか?【瞬解! デザイン用語図鑑】

「会社をデザイン」する!? デザインでよく使われる「ブランディング」とは何をする?【瞬解! デザイン用語図鑑】

視線はZ・F・Nで動く!レイアウトが劇的に変わる3つの法則【瞬解! デザイン用語図鑑】

脳がだまされる! デザインにも活用される「ムンカー・ネオンカラー・ジャストロー錯視」とは【瞬解! デザイン用語図鑑】

可読性向上に不可欠な「禁則処理」と「ぶら下がり」とは?【瞬解! デザイン用語図鑑】


