スコアの60%を占めるショートゲームのコツを知ろう
スコアを良くするには、「知る」「する」「試す」という3つが必要です。まず、「知る」は、「理論を知る」ことで体は正しく動作します。また、自分の使っているクラブに対しての「情報を知る」ことも重要です。次に、「する」とは「練習する」こと。算数の問題ならば一度正解を導き出せば、練習しなくても解き方がわかるが、ゴルフでは一度正解できても、それを体が身につけていなければ、正解を出し続けることはできません。だから身につけるための「練習」なのです。最後に、それらを「コースで試す」こと。「試合」とは「試し合い」と書くように、試合やコンペで自分が身につけたことを試す。もしそこで失敗すれば、また帰って練習し、わからなくなれば再び理論を学び直す。この3つを行ったり来たりすることで、スコアは良くなっていくのです。第1章から第6章までは、基本的なスウィングの基礎、そして、この第7章ではスコアメイクに必要な理論や知識を授けます。このあと、練習して試すかどうかはあなた次第です。
まず自分の正確な飛距離(キャリー)を把握する
【注目ポイント】
● 自分の飛距離(キャリー)がわからなければ、コース攻略はできない
● そこでまず、「基本スウィング」で飛ぶ距離を把握し、同時に、自分に合ったドライバーのロフトも探すこと
● トータル飛距離=キャリーに対してのプラスランは地面の状況で変わる
最適なドライバーロフトの選び方
ヘッドスピード48m/s~56m/sの人は、プレーヤータイプはツアープロ並みなので、最適ロフトは8度~10.5度。ヘッドスピード42m/s~47m/sの人は、プレーヤータイプは力のある男子なので、最適ロフトは9度~11度。ヘッドスピード38m/s~41m/sの人は、プレーヤータイプは平均的男子/力のある女子なので、最適ロフトは10度~12度。ヘッドスピード33m/s~37m/sの人は、プレーヤータイプは平均的女子/グランド・シニアなので、最適ロフトは10.5度~13度。ヘッドスピード32m/s以下の人は、プレーヤータイプは非力な女子なので、最適ロフトは11度~を選ぶことをおすすめします。
【書誌情報】
『クォーター理論 基本編』
著者:桑田泉
「ボールをよく見ろ!」「ヘッドアップするな!」など、ゴルファーなら誰でも一度は、このようなアドバイスを受けたことがあるはず。でも実際には、このレッスンを実践しても「上手くなった」という手応えがないまま、同じスウィングを繰り返し、ナイスショットとは程遠い状態だ。本書の著者・桑田泉プロはこの原因を「再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして、繰り返しクラブを振っているから」と指摘する。その桑田プロが生み出した、まったく新しいゴルフ理論が「クォーター理論」だ。この理論のキャッチとも言える「ボールを見るな!」「ダフれ!」「手打ちしろ!」は、スピードが乗った実際のスウィングと頭の中のスウィングイメージを合わせるための言葉。この言葉に体は反応してこそボールを上手く打てる。では、この「クォーター理論」をマスターするには? 本書は、理論の基本となる「パッティング」「アプローチ」そして「スウィング」で構成している。ゴルフの目的はスコアを減らすこと。そしてスコアの約40%を占めるのがパット数で、特にショートパットの確率がスコアを左右する。だから、クォーター理論のレッスンはショートパットからスタート。続くアプローチ編では、クォーター理論独自のパットアプローチを含む、アプローチショットをレッスン。さらに、スウィング編では、クォーター理論のスウィングの根幹を成す大事な要素であるS1、S2、S3という、スウィングメソッドを解説している。本書の最後は、S1~S3を組み合わせた基本スウィングを紹介。B5判という、大きな紙面で多くのカラー写真を使って理論をわかりやすく解説した本書は、「クォーター理論」の基本を学べる集大成と言える存在。初心者からキャリア数十年の人まで、多くのアマチュアゴルファーにとって必ず結果を出せるゴルフスウィングのバイブル本となるはずだ。
公開日:2020.12.18