グリップは手のひらの真ん中を搾るように握るのがコツ
次に手の骨格について説明しましょう。ご存知のように手の骨格や筋肉は小さいけれども多くの神経が通じていて、様々な動きを可能にするもっとも器用で繊細な部位です。
手の骨を見ると、「指の骨」が見た目よりも長いことに気づきます。
皆さんが意識している指の付け根は点線だと思います。でも実際の指の付け根は実線の部分なのです。
手のひらという骨はありませんが、グリップを握るときは指の骨を搾るようにするのがポイントです。
手のひらと感じている指の骨をしっかり使うことで腕と体がつながり、一体感が生まれてパワーを発揮しやすくなります。
レモン搾りのイメージでグリップを握る
もっと具体的にいうと、手のひらの真ん中をギュッと搾るように縮めて握るのです。レモン搾りのイメージです。
手のひらを使う目的は、自然と両ワキが締まった腕と体の一体感を保つためです。「両ワキを締めなければいけない」と意識して肩や腕に力が入ってしまっている人が多くいますが、ワキは意識して締めるのではなく、手の骨の使い方で勝手に締まるのです。
手のひらの真ん中を丸めて握るように見えるかもしれませんが、「搾る」と「丸める」では大きな違いがあります。
丸めるイメージでは腕と体がつながりません。搾るように握ることで、手の中の筋肉(インナーマッスル)が胸の中の筋肉まで引っ張られて体がつながります。よって腕と体の一体感が生まれるのです。
【書誌情報】
『ナイスショットは骨で打つ!』
著者:/福田尚也
「骨に任せたゴルフスイング」というテーマで、JPGAティーチングアワード優秀賞を受賞した本書の著者・福田尚也プロ。 同プロのスイング作りは、「骨」(=骨格)をベースにした独自の方法だ。人によって、体型、筋力の違いはあっても、骨格や関節の使い方や動きは誰でも同じ。それを踏まえて、骨格と関節の視点でスイングを理解すれば、万人に共通する正しいスイングが身につく。 この本では、骨と関節、特に肩甲骨と股関節にポイントを置いた、福田プロの“骨スイング”の方法を具体的にひも解き、数多くの写真を交えてわかりやすく解説している。 骨スイングを身につけて、飛距離アップとショットの安定を手に入れよう!
公開日:2020.12.14