「じゃない」を「ではない」に直すだけ! 文章が一気に引き締まる超簡単テクニック【デキる大人の文章力教室】

話し言葉は使わない – 【音が省略された言葉は使わない】

<文章カアップのポイント>
・「しちゃう」「なんだから」ではなく、「してしまう」「なのだから」を用いる。
・「なんて」は「などとは」に置き換える。

音が省略された言葉は話し言葉の一種

 「しちゃう」や「じゃう」という言い方は、「してしまう」や「でしまう」の音が話し言葉風に省略されて変化した形です。必ず「してしまう」や「でしまう」と書きましょう。長い文の中では使ってしまいがちなので、特に注意が必要です。同様に、「じゃない」も省略された話し言葉です。この場合は「ではない」に置き換えます

 ほかには、「なんだから(nandakara)」も話し言葉です。これは「なのだから(nanodakara)」の「o」が省略された形ですが、実はこのようなもとの音の一部が省略された形の場合、普及すれば書き言葉として社会的に認められることもあります。しかし、「なんだから」はまだ書き言葉として認められてはいません。

 「なんて」や「なんで」も話し言葉です。下の文例のように書き言葉の「などとは」に置き換えましょう。

 同様に、「なんで」は「なぜ」「なんだろう」は「なのだろう」「こんな」は「このような」「そんな」は「そのような」「あんな」は「あのような」「どんな」は「どのような」に直しましょう。

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介


「正しい日本語」とは

 そもそも「正しい日本語」とはなんでしょうか? 日本語は常に変化しています。たとえば、平安時代には「竹取の翁といふものありけり」(『竹取物語』)のような文章が一般に通用していましたが、徐々に今のような日本語に変化してきました。

 そう考えると、現代の若者が使っている「マジキモい」や「激おこプンプン丸」なども、数十年後には正式な場で通用する日本語になるのかもしれません。このような常に変化している日本語に対し、「これが正しい」という厳密な規範(ルール)を設定することは難しいでしょう。現時点で「間違った日本語」と呼ばれている表現は、実は単に「世間ではまだ十分に認められていない表現」というだけなのです。ですから、「学術的に正しい日本語」というものは存在しないことになります。

 しかし実生活では、避けなければ支障が出る表現もあります。当書が扱うのは、実生活で使うべき「正しい日本語」です。

当書における「正しい日本語」とは

 本書では、学術的な意味ではなく、実用的な意味で「正しい日本語」という言葉を使います。それは、現時点における日本社会で「相手にきちんと通じる日本語」のことです。

 相手(読み手)に言葉で正確に伝えるためには、発信する側(書き手)と受信する側(読み手)が言葉のルールを共有していなければなりません。「語法」や「文法」と呼ばれるものは、そのルールの典型です。たとえば、外国語を理解できないのは、発信側と受信側が言葉のルールを共有できていないからですが、日本語を母語とする人同士でも、ルールが完全に共有されていなければ、外国語ほどではないにせよ、誤解が生まれます。

 本書の目的は、現在の日本語のルールをより深く構造的に理解し、誤解のないコミュニケーションを実現することです。

文章力アップのコツは「学ぶ順序」

本書では、第1章から第4章まで文章を主に構成要素ごとに分解し、順を追って学べるようにしています。最もシンプルで理解しやすい単位である「単語」から始め、徐々に大きな単位のことを学んでいけば、実践でも自然と「正しい日本語」が使えるようになるはずです。さらに、各章を3〜4つのレッスンに分け、全体で15のレッスンで苦手な部分を集中して学べるようにしています。

こんな方にオススメです!

本書は、以下のような悩みや目標をお持ちの方に最適です。

・「正しい日本語」の基準がわからず、ビジネスや公の場での表現に自信がない方
・相手に意図が正確に伝わらず、コミュニケーションで誤解が生じることがある方
・感覚ではなく、現在の日本語の「ルール」を構造的に深く理解したい方
・文章力を基礎の基礎(単語)から段階的に学び、着実にスキルアップしたい方
・実践ですぐに役立つ「実用的な日本語の知識」を身につけたい方

本書は、単語・語法・文法といった文章の構成要素を、理解しやすい順序で体系的に解説しています。「誤解のないコミュニケーション」を実現したいすべての方の文章力アップをサポートします!

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介

【書誌情報】
『デキる大人の文章力教室』
著:小林洋介


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