南極にいたデカすぎるペンギン「ジャイアントペンギン」の悲しき絶滅ストーリー【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

人間の身長越え!大きくなりすぎたペンギン「ジャイアントペンギン」

【ジャイアントペンギン DATA】
分類:鳥類
絶滅時期:古第三紀(漸新世前期)
生息地:南極大陸周辺

クジラには敵わなかったペンギン

白亜紀末に海を支配していた首長竜が絶滅し、いち早く海に進出した鳥類がペンギンの祖先です。海に適した体へと進化する過程で翼は厚く短くなって飛べなくなり、泳ぎに特化した形状へと変わりました。当時、南半球の海域にはイルカなどが生息せず、大型化するペンギンも現れました。これが、史上最大のペンギンといわれる、クミマヌ・ビケアエと名づけられたジャイアントペンギン出現の経緯です。

その全長は1.4〜1.8mほどと、最大で人間の成人男性ぐらいの背丈があったようです。現存するペンギンの中で最も大きい種がコウテイペンギンですが、それでも1.0〜1.3mほど。現代から考えると、ジャイアントペンギンがいかに巨大なペンギンであったかがわかります。

ジャイアントペンギンの食べ物は魚やオキアミなどで、当時の海には獲物を奪い合うライバルがいませんでした。そのため数百万年もの間、その巨体を維持しながら生息できていたのでしょう。

では、なぜ絶滅に追いやられてしまったのかというと、大きな原因の1つはクジラ・イルカ類の出現です。ペンギンより遅れて進化し、高速で遊泳する大型のクジライルカ類に食べ物を奪われ、生存競争に負けて少しずつ生息数が減少し、絶滅に至ったと考えられています。


背丈が成人男性と同じぐらい

ジャイアントペンギンの背丈は最大で1.8mほどと、大きい個体は人間の成人男性と同じぐらいあったようです。現存するペンギンの種類の平均的サイズは0.6〜0.7mであることから、ジャイアントペンギンがいかに大きなペンギンであったかがわかります。

強敵・クジラの出現

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』
監修:今泉忠明


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絶滅動物の話!

40億年に及ぶ地球のヒストリー。
その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。
もはや私たちが出会うことのかなわない彼らのあまりに興味深いエピソードを紹介。

絶滅とは何か。
「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。
なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。

我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。
発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。
人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。

あるいは進化の果てに潰えた者たち。
さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。
肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。

環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。
たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。
クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。

絶滅は過去のできごとではない。
種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。
トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった
絶滅危惧種がそれだ。

絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。
触れれば触れるほど知りたくなるもう永遠にいなくなってしまった、いつかはいなくなってしまうかもしれない彼らの物語。
ひょっとすると、人類もいつかは……?

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