結婚式は会費制、香典には領収書? 北海道だけの冠婚葬祭ルールとは【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

結婚式は会費制が主流 香典には領収書を発行

「冠婚葬祭」にも北海道ルールがある

 北海道では、会費制の結婚式が主流で、その比率は7割以上とも言われています。

 道外では現在も、結婚は新郎新婦の「両家」でするものという昔ながらの考えが色濃く残っている地域や家庭が多いです。一方、北海道の開拓民は近くに親戚縁者が少なく、開拓期には豊かではない人も多かったという背景から、新郎新婦の友人が発起人となり祝う会を開くという戦後の「新生活運動」で推奨された、会費制の結婚式が広まったと言われています。

 なお、道外の場合、結婚式のご祝儀の相場は友人・同僚なら3万円程度、先輩や上司、年上の親戚ならそれ以上といったところですが、道内で行われる会費制の結婚式では、参加者の払う金額は一律で、1万~2万円程度が主流。その分、「引き出物が簡素」「料理の内容がカジュアル」など、会費に見合うスタイルで行われることが多いです。

 お葬式にも、北海道には独特の風習があります。例えば、北海道では香典に領収書を発行する習わしがあります。その背景として、冬期には雪などの影響で交通機関が止まる場合があり、参列できなかった人が香典を立て替えてもらうケースも多かったことから、領収書で記録を保持する習慣が生まれたと言われています。また、北海道のお葬式では、祭壇の前で親族だけの集合写真を撮るという風習も広く行われています。

「結婚式」「お葬式」の北海道ルール

結婚式

【会費制が主流】

基本的にご祝儀は不要で、参加費(会費)のみを支払うスタイルが一般的。

【引き出物が簡素】

引き出物はお菓子の詰め合わせやケーキ、ハムなど、1000円から2000円程度の簡素なものが多い。

【結納を行わない】

北海道では結納の実施率が低く、ほとんどのカップルは顔合わせ食事会で済ませている。

【席次が道外とは違う】

道外では親族が末席に座ることが多いが、北海道では新郎新婦に近い上座に座ることが多い。

お葬式

【火葬を先に行う】

道南や道東の漁師町では、通夜や告別式の前に火葬を行うのが一般的。海難事故が多く、遺体の状態がよくない場合も多かったことが理由とされる。

【祭壇の前で集合写真を撮る】

開拓期の北海道は故郷で離れて暮らす人が多く、親戚が集まる機会が少なかったことから根付いた風習と考えられている。

【香典に領収書が出る】

領収書発行のため、香典を渡すとその場で袋を開封することが多い。

【火葬場へはバスで移動】

霊柩車ではなくバスで火葬場に向かうのは、雪が降る時期にそれぞれが車で移動するのが困難な場合が多いためと言われている。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』
監修:和田 哲


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