クラブをフィニッシュまで気持ちよく振り切るフルショットの練習じゃないと面白くない!多くのアベレージゴルファーは、そう口を揃えます。「コンパクトスイングの練習もしましょう」と私がこれまで何度も申し上げても、残念なことに5~10球打つだけですぐにフルショットに戻ってしまいます。フルショット、スリークォーターショット、ハーフショットの3段階が打ち分けられるようになると、ゴルフのレベルがかなり向上します。
コンパクトスイングの練習を積めば、フルショットやアプローチショットのスイングも整います。いってみれば、コンパクトスイングを身につけるだけでシングル入りに大きく前進できるのです。
ミスが半分に減ることがわかれば、ゴルフ観が大きく変わる
コンパクトスイングの場合、フルショットと比べて出球が少し低くなります。練習場の仮設グリーンを狙って、低めの球でグリーンの手前から攻めるイメージで打つ練習を積むと有効です。仮設グリーンがなければ、自分で直径20ヤード大のグリーンを想定し、大きな円の手前から乗せていくつもりで打ちましょう。
クラブを一番手上げて打つ必要性も出てきますが、スリークォーターショットやハーフショットでグリーンやピンを狙う練習を通じて、「ボールが曲がりにくい」「ミスが半分に減る」「狙ったところに打ちやすい」などの発見が得られたら、あなたのゴルフ観が大きく変わることでしょう。練習の内容や取り組み方も100パーセント変わり、練習の無駄もなくなってくるはずです。
【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学
20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。
公開日:2021.01.15