打ち下ろしのティショットではボールが高く上がりすぎると、平地からのティショットよりもボールの滞空時間が長く、風の影響を受けやすくなります。
横風が吹いているときは、ボールが高く上がるほどフェアウェイキープが難しくなります。そのためにも打ち下ろしの場合は出球をなるべく低く抑えて、フェアウェイに早く落とすのがティショットを成功させるポイントです。
とはいえ意図的に低い球を打とうとしてティアップを低くしたり、クラブを鋭角に振り下ろしてフェースを立てるようにインパクトしたりするのはプロ並みの高度な技術が必要で、とても難しいのです。上から打ち込みすぎてテンプラになったり、フェースがかぶって左に引っ掛けたりしやすいですから難しいことは避けましょう。
出球を低くしたいときは肩を水平にセット
一体どうすればいいかというと、アドレスを少し変えるだけで十分です。通常のドライバーショットではやや右肩下がりとなり、体重を右足に多めに乗せます。体重配分でいえば、右足が5・5、左足が4・5といったところでしょう。これを左右均等の体重配分にし、肩のラインを地面と平行にセットするのです。
体の向きやスタンス幅、ティアップの高さは変えません。肩のラインを水平にして構えたら、いつもと同じ感覚でスイングするだけでOKです。自然に左足だけでも立てるようなフィニッシュがつくられて、出球が少し低くなります。これが打ち下ろしホールで使える実戦的なスイングです。
【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学
20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。
公開日:2021.01.27
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