脂質の選び方で太りにくい体を
脂質は「摂ると太る」というイメージで語られますが、本当にそうなのでしょうか?
確かに、脂質はカロリーが高いのは事実です。三大栄養素のうち糖質やタンパク質が1gあたり約4kcalなのに対し、脂質は1gあたり9kcalも持っています。同じ量を摂取すると、脂質は糖質やタンパク質の倍以上のカロリーを摂ってしまうことになります。脂質を摂り過ぎれば、エネルギーとして消費できなかった分だけ体脂肪が増えてしまいます。
ただ注意したいのは、脂質のなかでも太りやすい脂質と太りにくい脂質があるということです。簡単にいってしまえば、常温で固体の脂は太りやすく、常温で液体の油は太りにくい。脂は体内でも固まって蓄積しやすいのですが、油は体内でもサラサラでエネルギーとして消費されやすい性質があります。
つまり、同じ量の脂質を摂っても、脂を摂るか油を摂るかによって太りやすさは変わってくるのです。
たとえば肉の脂身をやたらと食べれば脂質の量が控えめでも太りやすいですし、その分をEPAやDHAの豊富な魚油に替えれば逆に太りにくい体になります。
そういう意味ではリノール酸が豊富なサラダ油も太りにくい油ですが、リノール酸はいろいろな加工食品に含まれていて摂り過ぎになりやすいので注意が必要です。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
監修:守口徹
シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエット・健康で超大切な『脂質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!ダイエットでも健康でも、気になる人が多い脂質。従来は高カロリーの代表として敬遠されてきた油ですが、最近では糖質制限の普及もあり、良質な油の種類や使い方に注目が集まっています。本書ではそんな脂質の働きから、ダイエットへの活用法まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介。「油って摂りすぎるとホントに太る?」「1日に必要な量と摂るべき油の種類って?」「摂らない方が良い油とは?」など、自分や家族の健康のために使える一生モノの知識が満載です!ダイエットや健康に必要な知識は、『糖質』『たんぱく質』そして『脂質』!ダイエットでも、脂質を正しく取り入れることで、健康に痩せるための強い味方になります!痩せたい、健康になりたい、家族の健康が気になる、という方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2021.02.06