ゆがみのタイプ別トレーニング
骨盤のゆがみには、前述の通り、大きく分けて7つのタイプがあります。まず自分がどのタイプなのか、客観的に見極めることがポイントになります。ところが、1つのタイプに限定できないという人も多くいます。骨盤がねじれて左右の高さも違うというような、複合型のタイプのほうが多数派です。複合型の場合は、いちばんゆがんでいる部分を見つけて、まずはそこから修正しましょう。
骨盤にかかわる筋肉は30もあります(股関節には23の筋肉が関与)。姿勢の悪さなどが原因で、骨盤にかかわる筋肉の数カ所だけが硬くなっても骨盤に影響が及びます。そのため、いろいろな動きを行い、筋肉のコンディションを整えることがゆがみの予防に役立つのです。
例えば骨盤が後傾している場合、腸腰筋が硬くなっていることが考えられます。そこで、腸腰筋をターゲットにしたストレッチで骨盤を正しい位置へと戻していきます。このようにターゲットの筋肉を意識することも大切です。
骨盤がねじれている人はこんな人
【タイプB】左右の骨盤の高さが違う
骨盤の左右どちらかが上がったり下がったりしている状態。首や腰などのゆがみも引き起こし、肩こりや腰痛になることも。
《ここをチェック》
●肩の高さに左右差がある
●ウエストのくびれが左右対称ではない
●靴の減り方に左右差がある
●背骨が曲がっている
●靴下を履くとき左右でやりやすさが違う
●顔が左右対称ではない
左右の骨盤の高さが違う人の改善トレーニング
●尻歩き
回数:10歩前進・10歩後退×3セット
【1】長座して足をまっすぐ伸ばす。足を閉じてつま先は天井に向け、骨盤を立てて背すじを伸ばす。
【2】腰をひねって尻を左右に動かしながら、尻で前進して後退する。ひじを曲げて右の尻と右の腕、左の尻と左の腕を同時に前に出す。難しい場合は、ひざを曲げてもOK。
●片脚ずつ開脚
回数:左右10秒×3セット
【1】いすの横に立ち、背すじを伸ばす。片方の脚を横に開き、足をいすの座面の上に乗せる。
【2】太ももの外側に手を置いて、太ももの内側と股関節を伸ばす。左右でやりにくいほうを重点的に行う。
【書誌情報】
『究極の骨盤リセット・ストレッチ』
監修:福辻鋭記 アスカ鍼灸治療院院長
じつは、骨盤周辺が硬く、ゆがみやすい男性にこそ、試してほしいストレッチを紹介します。骨盤がゆがんで硬いと、背骨や脚など全身の骨がゆがみ、さらにその骨に付着している筋肉や血管、神経が引っ張られたり圧迫されたりして、体に負荷がかかります。その結果、・腰痛、肩こり、目の疲れがとれない・会社で、夕方からのがんばりがきかない・趣味のスポーツがなかなか上達しないといった不調を招いてしまいます。「疲れ知らず」のカラダをつくるために、ぜひ試してほしい骨盤リセット・ストレッチを紹介します。本書の骨盤リセット・ストレッチで鍛えれば、・日常生活→腰痛・肩こりがスッキリ解消・ビジネス→集中力・効率がアップ・スポーツ→運動能力アップ・ケガ予防など、パフォーマンスが段違いに上がります。
公開日:2021.03.18