生命線の基本の見方
生命線からは基本的に健康状態を判断したり、体質、スタミナ、生命力、気力、病気や事故、生活環境の変化、開運の時期等、様々な事柄を知ることができます。
生命線の濃い薄い、太い細い、長い短い、張り出しているかどうか、乱れているかいないか、線がどの位置から出ている、どの方向に向かっているか。また、生命線から出ている線などを見ることで判断することができます。
生命線が短いから短命、長い人は長寿、そんな風に思われる方も多いかもしれません。けれども、実は生命線の長さは寿命には直結しないことがほとんどです。以前鑑定した90代の方は、生命線が異常に短く、しかも両手がほとんど同じ短さでしたが、病気知らずでとても元気な方でした。
短い生命線でも、中指のつけ根付近に向かう運命線が力強く刻まれていることで補われているケースが多く、ちなみに先ほどの90代の方も立派な運命線の持ち主でした。
私の鑑定経験からすると、結果的に寿命を左右する一番の要因は、「生き方」だと思います。生命線から自分の特徴、つまり健康状態や回復力、体力、気力、精神力の強弱、行動のしかたなどを事前に把握し、注意や改善の行動を取るのが理想的ですが、大切なのは、無理なく自分らしく生きる、好きな勉強、趣味、仕事をやる、明るく楽しく生きる、こうしたことが長く健康でいられたり、生命力の向上につながるポイントです。
生命線の流年法
「流年法」とは、手相に現れる出来事の時期(年齢)を正確に読み取る技法のことです。何歳でどのようなことが起きるかを事前に知ることで、チャンスの時期を最大限に活かすことができたり、注意が必要な時期に予防策を講じることができます。
生命線には、大きく分けると2つの事柄が現れます。まず1つめは、人生の出来事(恋愛や結婚、入学、就職、資格取得、妊娠、出産、独立、離婚等)、生活環境の変化、目標が定まる時期、願望が叶いやすい時期、何かをスタートするのに最適な時期などの転機のサインが現れます。
2つめは、生命力の強さ、体力、健康状態、精神面や体調面の変化、病気などの健康面で注意を要するサインなどが現れます。
あらかじめ、人生の転機や健康上で注意を要する年齢を知ることができれば、それに向けて自分の能力を磨いたり万全の準備をすることで、より確実にチャンスをつかむことができますし、たとえ健康面等で注意すべきサインが出ていたとしても健康的な食生活を心がけたり、意識して心を休ませたり、体調管理を行うことで、末永く健康を維持することができます。
手の形や生命線の特徴によって測り方が多少異なるため、正確に測るには訓練とプロとしての豊富な経験を要しますが、まずはおおよその年齢を理解し、自分の年齢位置と今後起こりうるサインを把握して、これからの素晴らしい未来作りに大いに役立ててください。
生命線の流年法の目安
人さし指のつけ根の幅①の長さを測り、その幅①の長さを生命線上に置き換えます。生命線の起点(15歳を表す)から、幅①の長さを等間隔に取っていき、最初の点が21歳、続いて30歳、40歳、55歳、81歳を表します。
【書誌情報】
『新版 手相の教科書』
著者: 青木智
手相は占いだと思いますか?手相は占いではなく統計学の一つだと著者の青木智さんはおっしゃいます。手相を見るにはスピリチュアルな力は必要なく、線の見方やその線の解釈という「知識」を身に付けることができれば、誰でも鑑定できるようになります。そして、手相が見られるようになれば「過去の自分に癒し」を、そして「未来の自分にハッピーを」もたらすことができます。手相の見方を覚えて、素晴らしい自分を発見し、自信を持って輝く先の人生を歩みましょう。そして、身の回りにいる大切な人たちに幸せを導きましょう。この本を手に取っていただくことで、きっとあなたにハッピーが訪れるはずです。※本書は2015年8月に(株)アルマット社から発行された『手相の教科書』を再編集し刊行しています。
公開日:2021.03.26
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