ソフトボール 競技別解説
無駄のない体幹動作でスピーディーに対応
ソフトボールは、塁間・捕球間が野球に比べて短いため、スピーディーなゲーム展開が特徴です。そのため、どんなボール状況にも対応できるよう、常に軸を作りしなやかな準備姿勢をとっておかなければなりません。塁間が短いことから、ボールを取って投げる動作も素早く行わなければなりませんが、ボールが大きいため、必ず「両手で取って両手で投げる」ことが大切です。手先でボールをコントロールしようとするのではなく、体幹部をしっかりと使って動作します。
バッティングでは、バッターはピッチャーのグローブが動き出した途端に、タイミングを合わせる準備をしていなければなりません。ソフトボールのピッチングは、下手投げではなく「後方に向かっての上手投げ」ですから、下手投げだと思ってボールが下に来るまで待っていると、打つことができません。ピッチャーの投球は体感速度160kmとも言われますが、それほど速く感じるのは、バッターの準備が遅いからです。動作のポイントを変えることで、余裕を持ってバッティングできるようになります。
競技の起源
起源は諸説あるが、もっとも有力な説は1887年にアメリカで誕生した「インドアベースボール」。ボートクラブのクラブ員たちが、ボクシングのグラブを紐でくるんでボールにし、ほうきをバットにした野球の真似ごとがきっかけだという。1926年にアメリカで「ソフトボール」と改められ、1934年には統一ルールも作られた。
ピッチング
ピッチングは、下手投げではなく「後方に向かっての上手投げ」で、リリースタイミングをずらすことがポイントです。後ろ足がバッター方向にスライドしてから投げることで、タイムラグを作って腕を振るタイミングを獲得します。
ベースランニング
野球と異なりソフトボールは、リードをしてはいけません。そのため出塁した選手の走り出しはベースからとなります。
【A】前足スタートのAタイプ
前足で、下に強く踏んで走り出す。
【B】後ろ足スタートのBタイプ
後ろ足でベースを蹴って走り出す。
【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一
「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!
公開日:2021.07.11