ダーツ 競技別解説
腕の通り道を意識して狙い続ける
ダーツは、空気抵抗と重力をコントロールする競技です。従来は肘を支点にして投げるという考え方が主流でしたが、現在は、個々の特性に合わせて腕の畳み方は自由でいいものとされています。ダーツを投げるときは、両足で垂直に踏むことと、腕の通り道を意識することで精度を上げることがポイントです。
競技では一投につき3本投げますが、欧米の選手が3本を連続して投げてワンプレーとする意識に対し、日本人はていねいに投げようと断続的に1本ずつ3回投げる意識が強く、ダーツの飛び方にバラつきが出やすいと近年ささやかれています。投擲競技ですから狙うことも重要な要素です。まずは自分の頭蓋平面を設定して身体の正面に両手を置き、そこから鎖骨、肩甲骨をコントロールすることで狙いをつけていきます。
競技の起源
ダーツの起源は15世紀、イギリスの兵士が戦いの合間に弓矢を使って遊んだこととされ、その後、矢を素手で投げ合う競技に変わった。的は、ワインの樽座から切り株を使うようになり、年輪を利用したゲームが始まったという。1896年になると点数区分をつける方法が考案され、現在の原型となった。
両足で垂直に踏む
スローラインに立つときは、前足だけで立つのではなく両足を垂直に踏んでいることが重要。両足でしっかり踏めていると、構えたときに自然と手が止まり、そこがグリップのポジションとなる。その自然な状態でグリップを定めるようにする。
ダーツが描く放物線
投げる前に、ダーツが描く放物線をイメージしておくことも重要です。空中にダーツの通り道が見えるようになれば完璧です。タイプによって空間把握の感覚が異なるため、自分に合った方法でイメージしておきましょう。
【A】手元から飛行ラインを引いたように放物線をイメージ
【B】ダーツがヒットしていくポイントからの逆算で放物線をイメージ
【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一
「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!
公開日:2021.07.22