一見よい姿勢?だけど危険な「反り腰」
しっかりと胸を張った一見よい姿勢に見える「反り腰」にも要注意。自覚していない人も多いのですが、反り腰は簡単にチェックすることができます。靴を脱いで壁の前に立ち、かかとは壁から離して頭・背中・お尻を壁につけます。壁と腰のすき間に手を入れたとき、握りこぶしが入るほど余裕があると反り腰です。
骨盤を「たっぷり水が入ったバケツ」だと想像してみてください。体幹の筋肉がしっかり働いていれば、バケツ(骨盤)は水平に保たれて水はこぼれません。
反り腰は姿勢を維持する筋肉が衰えて、バケツが常に前に傾いている状態です。そうすると、バケツの水がこぼれるように、骨盤の中に納まっている内臓が前にせり出して、お腹が突き出た姿勢になります。
骨盤が前に傾いたままで前に倒れないようにバランスをとろうとするので、反り腰になってしまうのです。腰を痛めやすい姿勢で、太腿の前側の筋肉にも過度な負担がかかっています。
「太っていないのに、お腹ぽっこりで太腿の前側が張っている」と悩んでいるなら、反り腰を疑ってみましょう。体幹力の衰えに、体の背面の筋肉の柔軟性不足、ハイヒールをよく履く、妊娠や急激な体重増加による体型変化といった要因が重なると、反り腰になりやすくなります。
慢性的な腰痛、むくみ、外反母ぼ趾し、巻き爪などを招く前に改善したいNG姿勢です。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.04