睡眠の質を劇的に上げる「アルコール摂取の新常識」【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
 
 
お酒は寝る2時間前に飲み終わると睡眠の質が劇的に上がる
お酒を飲むと眠くなると感じる人もいますが、それは大いなる誤解です。アルコールは脳の活動に直接作用し、GABAの働きを強めるなど神経伝達物質のバランスに影響を与えるため、一時的に眠くなります。これは自然な眠りと異なり「麻酔に近い睡眠」と同じです。
普段は、脳の下垂体後葉から抗利尿ホルモン(ADH)が分泌されることで尿量を減らし、体内の水分バランスを保ちます。特に睡眠中は、ADHの分泌が増えて尿量が減り、朝までトイレに行かずに済みます。しかし、お酒を飲むとアルコールによってADHの分泌が妨げられ、尿量が増加。夜中にトイレに起きる回数も増えるのです。
では、良い睡眠のためには、どのぐらい前にお酒を飲み終えればよいでしょうか。アルコールは肝臓で、二日酔いの原因物質で毒性の強い「アセトアルデヒド」に分解されます。アセトアルデヒドは「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」によって無害な酢酸に分解され、水と二酸化炭素となって体外へ排出されます。この「アルコール代謝」の目安は缶ビール1本(350ml、アルコール度数5%)で約2・5時間、日本酒1合(180ml、アルコール度数15%)で約3・5時間。
お酒を飲む量や代謝能力は人によって違いますが、毎日の軽い晩酌なら少なくとも寝る2時間前までには済ませておきましょう。寝酒は耐性がつくと飲む量も増えてくるので、睡眠のためにも健康のためにも控えるのが賢明です。
アルコールが代謝されるしくみ

寝ている間にトイレを我慢できるしくみ

【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則
【書誌情報】
 『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』
 著:石川泰弘/監修:新見正則
どんな人でもぐっすり眠れる体になるすごい方法を大公開!
 「毎日なんだか眠い……」「疲れが取れない」「頭が働かなくてボーッとする……」
 そんな状態になっていませんか?
 それは”ぐっすりと眠れていない”からかもしれません。
人間にとって一番大事な睡眠。
 しっかり眠ることで、脳を休めてパフォーマンスを上げたり、体の炎症や病気を治したり、とにかく生きていく中で最も重要な要素のひとつです。
 そんな睡眠ですが、意外とぐっすり眠れている人は多くありません。
実は、近年『行動誘発性睡眠不足症候群』という状態にある人が多く、社会問題になっています。
 これはいわゆる慢性的に睡眠が足りてない状態で、単純に短時間しか眠れていないだけでなく、睡眠の質が悪いことで、なんだか日中ずっと眠い、ダルい、といった状態になっています。
 本来睡眠の質が高いと、朝は「眠い……」とは感じずにパッと起きられて、日中は活動的になり、夜はまたスーッと眠くなる、そんな良いサイクルを生み出して、調子が良い状態が続きます。
 すると、仕事や生活のパフォーマンスが上がるとともに、健康寿命も上がるため、将来の自分の健康のためにもなります。
本書ではそんな慢性的にぐっすり眠れていない人に向けて、入浴&睡眠の専門家と、漢方を研究する名医がタッグを組んで、やるだけでぐっすり眠れる体になる最強の”1週間プログラム”を開発!
体の疲れを取って睡眠の質が上がる自宅で作れる”炭酸薬湯”や、寝る前の体温をコントロールして眠りに誘う”手冷やし”。
 さらに、飲むだけで睡眠の質が上がるすごい漢方など、専門家たちが長年の研究で絶対におすすめできる方法を厳選して紹介します。
今日すぐ始められて、ぐっすり眠れるようになり体調がみるみる良くなる方法をぜひ試してみて下さい。
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