引用文では気をつけたい!「常体」と「敬体」の正しい使い方とは【デキる大人の文章力教室】

敬語と文末表現を正しく使う -【「です」「ます」と「だ」「である」を混在させない】

<文章カアップのポイント>
・敬体の「です」「ます」か常体の「だ」「である」のどちらか一方に文を統一する。

敬体と常体を理解する

 敬体や常体は、文体(文のスタイル)」の種類です。敬体は書籍32ページ以降で説明する尊敬語などの敬語とは別のものです。ちなみに、敬語とは、文の中で使用される単語のことです。

 具体的に説明すると、動詞の終止形「食べる」は常体です。これを敬体にすると、「食べます」になります。

【敬体と常体の例】

 敬体は、通常、書き手が読み手に話しかけるような文章(メールや手紙など)で用いられます。これに対し、法律や新聞、論文、レポート、社内文書など、不特定多数に向けて書く文章は常体で書くことが基本です。これは、敬体が話し言葉として用いられることが多く、常体が書き言葉として定着しているためといえます。

 大切なのは、1つの文の中で敬体と常体が混在しないようにすることです。

 NGでは、敬体の文に常体の引用文(岡本太郎の言葉)をそのまま混ぜたために混乱が起きています。他人の言葉や意見を引用したり参照したりするときは特に気をつけたいポイントです。

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介


「正しい日本語」とは

 そもそも「正しい日本語」とはなんでしょうか? 日本語は常に変化しています。たとえば、平安時代には「竹取の翁といふものありけり」(『竹取物語』)のような文章が一般に通用していましたが、徐々に今のような日本語に変化してきました。

 そう考えると、現代の若者が使っている「マジキモい」や「激おこプンプン丸」なども、数十年後には正式な場で通用する日本語になるのかもしれません。このような常に変化している日本語に対し、「これが正しい」という厳密な規範(ルール)を設定することは難しいでしょう。現時点で「間違った日本語」と呼ばれている表現は、実は単に「世間ではまだ十分に認められていない表現」というだけなのです。ですから、「学術的に正しい日本語」というものは存在しないことになります。

 しかし実生活では、避けなければ支障が出る表現もあります。当書が扱うのは、実生活で使うべき「正しい日本語」です。

当書における「正しい日本語」とは

 本書では、学術的な意味ではなく、実用的な意味で「正しい日本語」という言葉を使います。それは、現時点における日本社会で「相手にきちんと通じる日本語」のことです。

 相手(読み手)に言葉で正確に伝えるためには、発信する側(書き手)と受信する側(読み手)が言葉のルールを共有していなければなりません。「語法」や「文法」と呼ばれるものは、そのルールの典型です。たとえば、外国語を理解できないのは、発信側と受信側が言葉のルールを共有できていないからですが、日本語を母語とする人同士でも、ルールが完全に共有されていなければ、外国語ほどではないにせよ、誤解が生まれます。

 本書の目的は、現在の日本語のルールをより深く構造的に理解し、誤解のないコミュニケーションを実現することです。

文章力アップのコツは「学ぶ順序」

本書では、第1章から第4章まで文章を主に構成要素ごとに分解し、順を追って学べるようにしています。最もシンプルで理解しやすい単位である「単語」から始め、徐々に大きな単位のことを学んでいけば、実践でも自然と「正しい日本語」が使えるようになるはずです。さらに、各章を3〜4つのレッスンに分け、全体で15のレッスンで苦手な部分を集中して学べるようにしています。

こんな方にオススメです!

本書は、以下のような悩みや目標をお持ちの方に最適です。

・「正しい日本語」の基準がわからず、ビジネスや公の場での表現に自信がない方
・相手に意図が正確に伝わらず、コミュニケーションで誤解が生じることがある方
・感覚ではなく、現在の日本語の「ルール」を構造的に深く理解したい方
・文章力を基礎の基礎(単語)から段階的に学び、着実にスキルアップしたい方
・実践ですぐに役立つ「実用的な日本語の知識」を身につけたい方

本書は、単語・語法・文法といった文章の構成要素を、理解しやすい順序で体系的に解説しています。「誤解のないコミュニケーション」を実現したいすべての方の文章力アップをサポートします!

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介

【書誌情報】
『デキる大人の文章力教室』
著:小林洋介


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