1つの文に同じ語句は使わない! 文章力を鍛える書き方の基本【デキる大人の文章力教室】

語句や意味の重複を避ける -【同じ語句の重複を避ける】
<文章カアップのポイント>
1 つの文(「。」から「。」まで)の中で同じ語句を理由もなく繰り返して使わないように注意する。

1つの文の中で同じ語句を不必要に2回以上使わない
1つの文の中で同じ語句を繰り返すことはやめましょう。これはあまりに当然のことですが、いわゆる「偏差値の高い」大学の学生のレポートでも多く見られるミスです。
NG のようなミスをする原因としては以下の2 つが考えられます。
①話題が次々と変わるため、どこで「やはり」を使って強調すべきか、書き手自身が整理できていない。
②文(「。」から「。」まで)が長すぎて、「やはり」を使ったことを書き手自身が忘れてしまい、ついもう一度使ってしまう。
NG の場合、「やはり」は逆接に近い意味で使われています。1 つ目の「やはり」は、社会がグローバル化しているけれども、それでもなお、グローバルでマクロな視点だけではなく、「地域や国」というミクロな視点も必要だ、ということです。それでは、2つ目の「やはり」はどういう意味でしょうか。もし、2つ目も逆接に近い意味だとすると、1つの文の中に逆接が2回出てくることになり、書き手の意図とは異なる意味になるでしょう。
このようなミスを防ぐには、そもそも文を不必要に長くしなければよいわけです。次のGOODのようにすればすっきりします。

【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介
「正しい日本語」とは
そもそも「正しい日本語」とはなんでしょうか? 日本語は常に変化しています。たとえば、平安時代には「竹取の翁といふものありけり」(『竹取物語』)のような文章が一般に通用していましたが、徐々に今のような日本語に変化してきました。
そう考えると、現代の若者が使っている「マジキモい」や「激おこプンプン丸」なども、数十年後には正式な場で通用する日本語になるのかもしれません。このような常に変化している日本語に対し、「これが正しい」という厳密な規範(ルール)を設定することは難しいでしょう。現時点で「間違った日本語」と呼ばれている表現は、実は単に「世間ではまだ十分に認められていない表現」というだけなのです。ですから、「学術的に正しい日本語」というものは存在しないことになります。
しかし実生活では、避けなければ支障が出る表現もあります。当書が扱うのは、実生活で使うべき「正しい日本語」です。
当書における「正しい日本語」とは
本書では、学術的な意味ではなく、実用的な意味で「正しい日本語」という言葉を使います。それは、現時点における日本社会で「相手にきちんと通じる日本語」のことです。
相手(読み手)に言葉で正確に伝えるためには、発信する側(書き手)と受信する側(読み手)が言葉のルールを共有していなければなりません。「語法」や「文法」と呼ばれるものは、そのルールの典型です。たとえば、外国語を理解できないのは、発信側と受信側が言葉のルールを共有できていないからですが、日本語を母語とする人同士でも、ルールが完全に共有されていなければ、外国語ほどではないにせよ、誤解が生まれます。
本書の目的は、現在の日本語のルールをより深く構造的に理解し、誤解のないコミュニケーションを実現することです。
文章力アップのコツは「学ぶ順序」
本書では、第1章から第4章まで文章を主に構成要素ごとに分解し、順を追って学べるようにしています。最もシンプルで理解しやすい単位である「単語」から始め、徐々に大きな単位のことを学んでいけば、実践でも自然と「正しい日本語」が使えるようになるはずです。さらに、各章を3〜4つのレッスンに分け、全体で15のレッスンで苦手な部分を集中して学べるようにしています。

こんな方にオススメです!
本書は、以下のような悩みや目標をお持ちの方に最適です。
・「正しい日本語」の基準がわからず、ビジネスや公の場での表現に自信がない方
・相手に意図が正確に伝わらず、コミュニケーションで誤解が生じることがある方
・感覚ではなく、現在の日本語の「ルール」を構造的に深く理解したい方
・文章力を基礎の基礎(単語)から段階的に学び、着実にスキルアップしたい方
・実践ですぐに役立つ「実用的な日本語の知識」を身につけたい方
本書は、単語・語法・文法といった文章の構成要素を、理解しやすい順序で体系的に解説しています。「誤解のないコミュニケーション」を実現したいすべての方の文章力アップをサポートします!
【出典】『デキる大人の文章力教室』著:小林洋介
【書誌情報】
『デキる大人の文章力教室』
著:小林洋介
文章力アップのテクニックを紹介。今すぐ使える簡単なテクニックから丁寧に解説。テーマがつかみやすいタイトルや要点、違いがひとめでわかるNG文例とOK文例のポイント説明など、わかりやすさにこだわった構成も特長。
この記事のCategory
オススメ記事

尊敬語・謙譲語の正解は「誰が誰に」で決まる! 敬意を表現する敬語選択術【デキる大人の文章力教室】

「みたい」は話し言葉! ビジネス文書で違和感を生まないための作文術 【デキる大人の文章力教室】

「超音速」はOKで「超大変」はNG?「程度」を表す正しい書き言葉とは?【デキる大人の文章力教室】

「会話は通じる」けど「文章は伝わらない」? 文章力を上げる基本ルールとは【デキる大人の文章力教室】

「じゃない」を「ではない」に直すだけ! 文章が一気に引き締まる超簡単テクニック【デキる大人の文章力教室】

”尊敬語”or”謙譲語”、正しく使い分けられますか?「誰の動作か」で書き分ける文章術 【デキる大人の文章力教室】

「なので」から始まる文章はNG! 書き言葉の正しい接続詞とは?【デキる大人の文章力教室】


