朝夕の空に現れる雲の交差点「二重雲」の見分け方【最新の国際基準で見わける 雲の図鑑】


中層 高積雲【二重雲】

二重雲[にじゅううん] duplicatus du
別名[問答雲] 遭遇チャンス:★★
高さの異なる雲が重なる
異なる高さに浮かんだ2つの高積雲が重なって見える状態です。ときに3つ、4つと何層にも重なることもあります。
高積雲の二重雲は「雲の重なり」がはっきり出やすく、他の雲形の二重雲と比べるとわかりやすい部類に入ります。朝夕の空では、とくにそれが鮮明になる傾向にあります。
上側の雲と下側の雲は、光の加減によって色味や陰影が変わります。
しまの向きが違う雲が重なり、織り目のよう
しまの向きが異なる 2つの波状雲が重なって、まるで織物の織り目のような姿になりました。 二重雲の特徴がはっきりとわかる事例といえます。
【出典】『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』著:岩槻秀明
【書誌情報】
『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』
著:岩槻秀明
季節ごとに見られる雲やレアな雲、気象予報の役に立つ雲など、科学的な観点から見る雲に加え、雲海や霧など景色として楽しめる雲まで解説する雲図鑑です。
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