審査員に首相も名を連ねたという「ブルーコーラルリーフ」で知られるジンのカクテルとは!?【THE カクテルバイブル500】

ジン【青い珊瑚礁(Aoi Sangosho)】

美しい珊瑚礁をグラスの中に表現

1950 年に登場した日本生まれの一杯。透き通るエメラルドグリーンの海に、赤い珊瑚をイメージ。鮮やかさが美しい。グリーンペパーミントの清涼感と、グラスの縁につけたレモン果汁の風味が爽やかさを運んでくれる。

レシピ

ドライジン:40ml
グリーンペパーミント:20ml

すべての材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。スライスレモンで縁を濡らしたグラスに注ぎ、チェリーを沈めて完成。お好みでミントの葉を飾ってもよい。

ひとことメモ

「第2 回オール・ジャパン・ドリンクス・コンクール」で1位に輝いた鹿野彦司氏の作品。当時の審査員には時の首相も名を連ねた。「ブルーコーラルリーフ」の名で紹介されることが多いが、正式には日本語の「青い珊瑚礁」だ。


ジン【アビエイション(Aviation)】

スマートさの中に引き立つドライな味わい

「飛行」や「航空機」を意味するアビエイション。空を舞うような気分へ誘う一杯ということで、アルコールはやや強め。レモンジュースの酸味とマラスキーノの風味がジンの味をキリッと引き立てている。

レシピ

ドライジン:45ml
レモンジュース15ml
マラスキーノリキュール1tsp.

すべての材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。グラスに注いで完成。

ひとことメモ

1916年、ニューヨークのウォリックホテルのバーテンダー、ヒューゴー・リチャード・エンスリン氏が考案。戦闘機による戦争が激化してきた時代背景を反映したといわれる。


ジン(Gin)とは

ジンは、トウモロコシや大麦麦芽、ライ麦などの穀物類を原料とした蒸留酒(スピリッツ)を、熟成させずに薬草や香草などとともに再蒸留させてアルコール度数を高めたもの。1660年にオランダでつくられ、のちにイギリスへと伝わりドライジンが誕生。多くの香草や柑橘系果皮が使われている。

【出典】『THE カクテルバイブル500』著:北村 聡

【書誌情報】
『THE カクテルバイブル500』
著:北村 聡

『THE カクテルバイブル500』
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ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ワイン、ビール、リキュールーーさまざまなお酒を使って、無限の楽しみ方ができるカクテル。いまや定番となったレモンサワーやハイボールもカクテルに含まれます。
本書は数々のコンテストで優勝経験をもつバーテンダー歴47年のエグゼクティブスペシャリストの北村聡氏による500種類のカクテルを紹介した大図鑑。カクテルはもともと「自由に楽しむもの」。
人気のマティーニ、ジントニック、マルガリータ、モスコミュール、ギムレット、カシスオレンジ、ソルティドッグなど定番から新作、日本酒を用いた北村氏のオリジナルカクテルまで、自分好みのカクテルが必ず見つかる、見るだけでも楽しい、必携の一冊。
「自分でつくる宅のみ派」もいれば、「BARで雰囲気も楽しむ派」、「知識や蘊蓄を語りたい派」(インテリアとして飾りたい人)など「カクテル」の楽しみ方はいろいろ。
どのニーズにも対応するよう、スタンダードから最新の人気カクテル(コンテスト受賞作品など)までは500種類以上のカクテルを網羅し、美しい写真と詳しいレシピで紹介、そのカクテルの誕生やまつわるエピソードなど解説する。

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