光で色が変わる、唯一無二の“魔法の宝石”とは!?【宝石・ジュエリー図鑑】

色がとけ合う?色が変わる?ふしぎな色の宝石たち
魅力的なさまざまな色がある宝石のなかには、「ふしぎな色」をもつものもあります。ひと粒の宝石のなかに、2つの色が楽しめる「バイカラー」。光源の種類によって色が変わる「カラーチェンジ」。まったく同じものはひとつとありません。
バイカラーの宝石
ひと粒の宝石に2つの色が入っているものは「バイカラー」とよばれます。自然が生み出す結晶のなかで、バイカラーとなるものはとてもわずかといわれています。

カラーチェンジの宝石
太陽の光でながめたときと、部屋のなかの白熱灯の光でながめたときに見える色が変わる宝石があります。これは、太陽光と白熱灯(オレンジ色の照明)では光の性質がちがうため。ベキリーブルーガーネット、アレキサンドライトなどは、光源のちがいによってまったく別の石のように色が変化します。
ベキリーブルーガーネット
太陽光の下では、ブルーに。オレンジ色の照明の下では、レディッシュピンクにカラーチェンジします。ブルーとピンク、あざやかな色のちがいが見られます。
・太陽光:ブルー
・白熱灯(オレンジ色の照明):レディッシュピンク

アレキサンドライト
太陽光の下では、森のなかのようなフォレストグリーン(緑色)。オレンジ色の照明のもとでは、ワインのような色のバーガンディー(赤紫色)へとカラーチェンジします。
・太陽光:フォレストグリーン
・白熱灯(オレンジ色の照明):バーガンディー

※LEDのオレンジ色の光の成分は、白熱灯のオレンジ色の光とちがうのでカラーチェンジしない可能性があります。
【出典】『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩
【書誌情報】
『宝石・ジュエリー図鑑』
監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩
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さらに地球の活動と宝石の関係や、宝石・ジュエリーにかかわるお仕事まで紹介します。

