宝石になる石、ならない石。宝石になるための条件とは【宝石・ジュエリー図鑑】

「宝石になる石」と「ならない石」 宝石ってそもそもなに?

宝石とは、美しく、じょうぶで、産出量が少ない岩をさします。おおまかにいうと、自然がうみだす「鉱物」のなかで、色や輝き、透明感などを人が美しいと感じるものを「原石」とします。飾り用に磨いたり加工したりしたものを「宝石」とよびます。

宝石になるための条件

宝石とよばれるためには、いくつかの条件があります。

① 美しい
 色や輝き、透明感、模様などが美しいこと
② じょうぶ
 きずついたり、われたりヒビが入ったりしにくいこと、また美しさが長持ちすること
③ とれる量が少ない
 とれる量が少なくて、なかなか売っていないこと

このほかに、どれくらいの大きさなのか、どれくらい人工的な処理が加えられているかなどもかかわってきます。

宝石は大きく2種類に分けられる

鉱物由来

左上から、ダイヤモンド/エメラルド 写真:BIZOUX

地球の活動により地で育まれた鉱物のうち、上記の基準をみたしたものが宝石となります。鉱物は世界中で何千種類も見つかっていますが、宝石になるものはそのなかのほんの一部です。

生物由来

左から、コーラル/パール 写真:BIZOUX
写真:Shutterstock

動物や植物などから生まれる宝石もあります。貝のなかで育つパール(真珠)、海の生き物の骨格であるコーラル(珊瑚)、木の樹脂からできるアンバー(琥珀)などが有名です。


原石と宝石をくらべてみよう

加工する前はこのような原石です。

写真:Shutterstock

カットして磨くことで輝きます。

写真:BIZOUX

【出典】『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩

【書誌情報】
『宝石・ジュエリー図鑑』
監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩


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