宝石はどうしてキラキラ輝くのか?【宝石・ジュエリー図鑑】

光の「屈折」「反射」「分散」 宝石はどうしてキラキラ輝くの?

宝石の大きな魅力のひとつとして、その輝きがあげられます。すいこまれるような透明感だったり、まばゆい反射だったり、見る角度が変わると別の色で輝いたりとあきることがありません。そんな宝石の輝きのひみつについて、少し探ってみましょう。


宝石のきらめきと光の関係

宝石を輝かせるひみつとして注目したいのが「屈折率」です。屈折とは、光が物体のなかに入るときに光の進む方向が変わることです。屈折の度合いを屈折率といいます。

また、宝石の輝きには光の「反射」も大きくかかわってきます。反射とは、光がものに当たってはね返る現象です。

透明や半透明な宝石のなかを通った光は虹色に分かれます。これを光の「分散」といいます。

分散によって宝石に見られる虹色の輝きは「ファイア」とよばれています。分散の度合いは宝石の種類によってちがいがあります。

屈折率

氷を入れたコップにストローを入れると曲がって見えることがあります。この現象を屈折といいます。これは光が水などの透明なものに入るとき、光の進む方向が変わるために見られる現象です。どれくらい方向が変わるかは、物質がもっている「屈折率」の大きさによります。

屈折率が高い

透明なものに光が入ったときに屈折する角度が深い

屈折率が低い

透明なものに光が入ったときに屈折する角度が浅い

反射と透明度

宝石が透明か不透明かなどによって、宝石の輝き方が変わります。透明でかつ設計通りにきちんとカットされたものは、複雑な輝きを発します。

透明と半透明な宝石

透明や半透明な宝石は、内部に入って屈折して出てくる光がある。

不透明な宝石

表面で反射する光だけ。不透明なので光が宝石のなかを通り抜けることがない。

分散

宝石のなかを通る光は、虹色に分かれて通過する

【出典】『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩

【書誌情報】
『宝石・ジュエリー図鑑』
監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩


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