宝石でよく聞く「カラット」 由来は豆からきている?【宝石・ジュエリー図鑑】

重さ?大きさ? 宝石のサイズを考える
宝石の価値を左右するもうひとつの基準が、その重さ。大きな宝石の原石はなかなか見つからないので、多くの場合、重いほど価値が高くなります。宝石の価値を決める基準は大きさ以外にもあるので、大きければ必ず価値が高いというわけではありません。
カラットは「重さ」の単位
カラットは「大きさ」の単位ではなく、「重さ」の単位。重さが増えると当然大きくなるため、「カラット=大きさの単位」としてまちがわれやすいのです。
たとえば、同じダイヤモンドのカラットでも、カットのちがいなどによって見た目の大きさがちがうことがあります。
また、ルビーはダイヤモンドよりも比重が大きいため、同じカラット数のルビーとダイヤモンドをくらべるとダイヤモンドよりもルビーのほうが小さく見える傾向にあります。
カラットは全世界共通の単位です。
ダイヤモンドのカラットのイメージ
0.1カラットでも質のよいダイヤモンドは美しい輝きを見せてくれます。0.2カラット、0.3カラットとカラット数が変わることで、ジュエリー全体のイメージも変わって見えます。

話したくなるネタ「豆の重さが由来?」
1カラット=0.2gです。昔はイナゴマメを目安に重さをはかっており、マメの重さがだいたい0.2gだったためなのだとか。カラットという単語もギリシャ語のイナゴマメに由来するといわれています。

【出典】『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩
【書誌情報】
『宝石・ジュエリー図鑑』
監修:BIZOUX(ビズー)/科学監修:小田島庸浩
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