【メタ認知強化】隙間時間を最強の脳トレに変える「プチ人間観察」のすすめ【脱・疲労回復「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

メタ認知能力が勝手に上がる”プチ人間観察”

「自分と異なる視点」がメタ認知を高める

 メタ認知とは「自分の思考や感情を一段上から見つめる力」であり、トップダウン処理の要でもあります。では、この力を日常でどう鍛えればよいのでしょうか。おすすめは、周りをウォッチングして脳を鍛えることです。

 仕事をしていると、相手の意図を瞬時にくみ取り、最適な対応を取ることが求められます。このときに働いているのがトップダウン処理です。相手の言葉や表情など限られた情報から状況を分析し、過去の経験をもとに判断する――この思考回路を磨くことで、メタ認知能力も自然と高まります。

 しかし、実際に職場や家庭で日々多様な人と関わる機会は限られています。それに何より脳疲労の原因にもなってしまいます。

 そこで、直接、人と関わるのが疲れると感じる人は、人間ウォッチングするようにしましょう。直接関わるとウザい人も、第三者的にウォッチングすると「なぜこの人はこう考えるのか」「自分ならどう感じるか」と自然に俯瞰的な思考が働くようになります。つまり、第三者的に人間の行動や情動を観察することがトップダウン処理の精度を高め、脳を疲れにくくするメタ認知につながるのです。

人間観察こそ最強のメタ認知トレ

 人と幅広く活発に交流できる社交的な人ほど、実は相手に気を遣うため、家に帰ると人付き合いで疲れきっていることも多いようです。また、上司や同僚など身近な人は自身が当事者になる可能性もあるので観察には向かないことも多いはずです。

 そこで、まずは、身近でない赤の他人の「プチ人間観察」からスタートするのもおすすめです。電車の中やカフェなど、少し時間があるときに、周囲の人をこっそり観察してみるのです。

 見た目や服装、表情、しぐさなどから「この人はどんな人だろう」と想像してみましょう。例えば「50代の男性、スーツ姿、でも靴が少しくたびれている。仕事が忙しい管理職かもしれない」「隣の若い女性とは親子?それとも部下?」――そんな推理を楽しむ感覚で構いません。クイズではないので、正解を当てようとする必要もありません。

 さらに慣れてきたら、相手の次の行動を予測してみましょう。「この2人は席が空いたら座るのか」「この人はスマホを取り出すか」とシミュレーションをしてみる。これがうまく当たるようになるころには、あなたの脳は状況を俯瞰的にとらえ、他者の行動を柔軟に予測できるようになっています。

 このプチ人間観察こそ、日常の中で気軽にできるメタ認知トレーニングです。観察・推測・予測を繰り返すことで、あなたの脳は確実に「疲れにくく、かつ0.5秒先を予測できる冴えた脳」に進化していきます。

「違う属性」の人を観察する

 自分とは異なる年齢や職業、価値観の人と接すると「なぜこの人はこう考えるのか」「自分ならどう感じるか」という俯瞰的な思考を自然に働かせることができます。

第三者の「次の行動」を予測する

「どんな仕事をしているか」「次にどんな行動を起こすのか」などに考えをめぐらす「プチ人間観察」は、毎日手軽に行えるメタ認知トレーニングです。

【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身

【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身


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「その日の出来事を“タグ付け”して記憶する」
「悩みを3つに分類してメモリーの無駄遣いをやめる」

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