減塩しなくても大丈夫!? 人体に備わる「塩分調節機能」と血圧の関係【薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる】

塩分で血圧が上がるのは一時的なこと

そもそも塩は、私たちの体になくてはならないものです。熱中症対策では、水分補給だけでなく、スポーツドリンクなどによる塩分の摂取も不可欠ですよね。塩がなければ人間は生きていけないということは、みなさんもよくご存知だと思います。

一方で私たちの体には、摂りすぎた塩分を排出する仕組みが備わっています。塩味の強いスナック菓子などを食べると喉が渇いて、水を飲んでも「まだ喉が渇いている」と感じることがあります。塩分を摂りすぎた体内では、血中のナトリウム濃度の急上昇を脳が察知。「水分を摂って、ナトリウム濃度をもとに戻そう」と体内に指令。その結果、血液内に水分がたくさん取り込まれて血液量が増え、一時的に血圧が上昇します。

しかし、過剰摂取した塩はその後、尿として排出され、血中ナトリウム濃度が薄まることで血圧も自動的に低下。つまり塩分の摂りすぎによる血圧の上昇は、一時的なものなのです。

体に調節機能あり!実は難しい「塩分の摂りすぎ」

人が「おいしい」と感じるのは、体内の塩分濃度に近い食べ物です。薄すぎると「まずい」と感じ、濃すぎると「食べられない」と判断します。塩分濃度3.5%の海水などは到底飲めませんよね。人間の体は味覚によって、適切な塩分摂取量を自然にコントロールしているのです。

私たちが好む塩分濃度】
■汁物:0.7〜1.0%程度
■煮物:0.8〜2.0%程度

体内の塩分濃度⇒0.9%程度】
海水の塩分濃度⇒3.5%程度】


【POINT】
わざわざ減塩しなくても、人体には余分な塩を排出する機能が備わっている


【出典】『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』著:加藤雅俊

【書誌情報】
『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』
著:加藤雅俊


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