季節に寄り添うだけで不調が消える? 心と体を整えるシンプル習慣【その、しんどさは「季節ブルー」】

自然に寄り添った生活をすれば季節の変化に強くなれる

私たちは、知らず知らずのうちに季節の大きなリズムの中で生きています。

太陽の動き、気温や湿度の変化、植物の営みといった自然界のサイクルは、私たちの心と体の状態に深く関わっています。だからこそ、季節に寄り添った生活を意識することは、「季節ブルー」のような心と体の不調をケアし、健やかな毎日を送る上で非常に大切です。

季節に寄り添った生活とは、日常生活の中で五感を使って季節の移り変わりを感じ、その恵みを積極的に楽しむということです。

春には桜を愛で、夏には新緑の香りを楽しみ、秋には紅葉を堪能し、冬には温かい鍋を囲む……。

こうした季節の行事や風物詩を生活に取り入れることは、心と体に潤いと豊かさをもたらします。具体的には旬の食材を味わう、季節に合った服装をする、季節の自然の音に耳を澄ませるなどといったこともおすすめです

なぜ、季節に寄り添った生活が大切なのか

私たちの体には、自然のリズムに適応してきた生物学的メカニズムが備わっています。日の出とともに目覚め、日没とともに休息するという生体リズムは、自律神経やホルモンバランス、免疫機能の調整に深く関わります。

季節の変化に合わせて生活リズムを微調整することで、体内システムがスムーズに働き、心と体の安定につながるのです。

東洋医学に「天人合一(てんじんごういつ)」という思想がありますが、これは人間も自然の一部であり、自然のリズムと調和して生きることが健康の基本とみなす考え方です。

人の心と季節の関係は密接です。

春は心が開放的になり、夏は活発になりますが、その一方で消耗にも注意。秋はエネルギーを内に収め、冬は養生してエネルギーを蓄える時期。季節のめぐりで心の持ちようも変化します。

しかし現代社会は季節感が希薄になりがちです。エアコンや24時間活動できる環境は、自然のリズムから体を乖離させ、かえって不調を引き起こしやすくします。夏に冷房で体が冷え、冬も暖房があるからと薄着で過ごし、気候への適応力が鈍ることがあります。

・意識して窓を開け、外の空気を感じる
・旬の食材を食卓に取り入れる
・近所の公園を散歩して草木の変化に目を向ける

そんな小さなことからで構いません。季節の移ろいを五感で感じ、恵みを生活に取り入れること。それが本来の自然なリズムを取り戻し、心と体のバランスを整えるシンプルで心地良い方法なのです。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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