他人に振り回されない!自分の気持ちを最優先にするセルフケア術【その、しんどさは「季節ブルー」】

セルフケアワーク⑤ 自分の気持ちを第一優先にして他人と付き合っていい

私たちは社会的な生き物であり、他者との関わりは人生に豊かさをもたらす一方、ストレスの原因にもなり得ます。

特に、優しい人ほど他人の期待に応えようと心を消耗させがちです。「季節ブルー」を感じやすい時期は精神的な余裕もなく、普段なら気にならない他人の言動に過敏になることもあります。そんなときこそ、自分の気持ちを第一優先にする視点が、対人関係のストレスをケアし、自分を守る盾となります。

「自分の気持ちを第一優先にする」ことはわがままではなく、自分の感情やニーズを認識し、尊重することです。他人からどう見られるかより、「自分はどう感じているか」「何を望んでいるか」「具体的にどうしたいのか」という内なる声に耳を傾けることが大切です。そのためのコツが3つあります。

コツ①「アサーティブ」なコミュニケーションを心がける

自分と相手を尊重しつつ、意見や感情を正直に伝えるという方法です。「私はこう感じています」「私はこうしてほしい」と、自分を主語にして伝える練習をしましょう。

コツ② 境界線を引くことも重要

自分と他人との適切な心理的距離を保ちます。他人の問題に深入りしすぎない、無理な頼みはていねいに断る、自分の時間や価値観を大切にする、などです。嫌なのに断れないという人は、断ることへの罪悪感を手放し、「断る権利もある」と理解することが大切です。

コツ③ 意識的に、ひとりになれる時間や空間を確保する

短時間でも自分がリラックスできる時間や場所を持ち、内面と向き合う静かな時間を確保することも不可欠です。


これらの実践で自己肯定感が高まり、精神的な安定につながります。他者との健全な境界線により対人ストレスが軽減され、より対等なコミュニケーショを築けるでしょう。

他人の目が気になる方は、小さな好き嫌いを表現する練習から行うといいでしょう。初対面の人が苦手な方は、相手の話を聞くことから始め、少しずつ自己開示を練習してみましょう。相手に合わせすぎて疲れてしまう方は、自分の意見も伝え、時には即答を避けるのも有効です。

人の音が気になるときは、環境を調整してもらったり協力を求めたりすることを率先して行いましょう。嫌なのに断れないという人は、自分のキャパシティを認識して、ていねいに断る練習をしましょう。

自分の気持ちを優先することは、自分を大切にするセルフケアの基本です。それができるようになることで、対人関係においても、より自分らしく健やかにいられるでしょう。次の記事からは、自分の気持ちを優先するためのワークを紹介していますので、ぜひ取り組んでみてください。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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