季節の変わり目は危険信号? 心と体を守る春の運動&服装術【その、しんどさは「季節ブルー」】

【春のセルフケア】ゆったりとした服装と適度な運動
春は気温の変化が大きく、体がその変化に適応しきれないと、心と体の不調を招きやすい季節です。
春は「風邪」の影響を受けやすい時期で、「風」は毛穴を通じて体内に侵入し、「気」の滞りや体温調節の乱れを引き起こすとされています。
そこで、体の冷えすぎや温めすぎを防ぐために、ゆったりとした服装を心がけ、重ね着などで体温調節をしやすいようにすることが重要です。特に、首元、手首、足首といった「風」が侵入しやすいとされる部位を冷やさない工夫(スカーフやレッグウォーマーの着用など)をして、「風邪」の侵入を防ぎましょう。
春は「肝」が司る腱や筋肉が伸びやかに活動する季節でもあるので、適度な運動を取り入れるのもいいでしょう。運動すると全身の気のめぐりが良くなり、心と体の緊張が和らぎます。
ウォーキング、軽いジョギング、ストレッチ、ヨガ、気功、太極拳など、自分のペースで無理なく続けられる運動を選びましょう。
ゆったりとした動きや全身を大きく使う運動は、気の滞りを解消し、肝の働きをサポートするのに効果的です。
肩こりや頭痛に悩まされやすい方は、運動で筋肉の緊張をほぐし、血流を改善しましょう。
適度に運動すると、自律神経のバランスが整い、ストレスホルモンの分泌も調整されます。春の不安定な時期に陥りやすいイライラや気分の落ち込みが軽減され、心と体の活力も高まることでしょう。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄
【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄
「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」
毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。
西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。
だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。
本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。
最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。
私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。
もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。
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