真夏の暑さを軽減?!ベランダに植物を置くと周辺の気温が下がるしくみとは?【生物の話】

~植物の蒸散作用~
日本では近年、夏になると35度を超えることも珍しくなくなってきました。暑さに耐え兼ねてエアコンに頼る結果、都市部ではヒートアイランド現象がおこるという悪循環も問題になっています。有効な対策がなかなか見いだせない中、注目を集めているのが、「緑のカーテン」です。建築物の壁面を這わせるように、植物を生育させると日光を遮るだけでなく、植物の蒸散作用によって周辺温度を下げる効果が期待できます。
蒸散作用とは、植物の葉や茎などから水蒸気が放出される現象のことです。植物は、気温が高い日中に、主に葉の裏にある気孔を通じて、盛んに水蒸気を放出します。その際生じる気化熱によって、葉の表面だけでなく周辺の温度も下げるのです。最近、夏になると商業施設などでよく見かけるミストシャワーを思い浮かべてください。植物が行う蒸散は、自らの葉の温度が上がりすぎないという効果もあるのです。
植物はいったいどの程度の分量の水蒸気を出すのでしょうか。これは植物の種類によって大きく変わります。たとえば地中から多量の水を吸い上げることが名前の由来になっているミズキは蒸散量も多く、一方砂漠の環境に適応したサボテン類は、蒸散量を少なくして水分を蓄えるようにしています。また同じ植物でも、気温や湿度などにより蒸散の量は変動し、基本的には高温かつ低湿度のときに蒸散量が多くなります。
ベランダに植物を置けば涼しくなるのかについてですが、蒸散作用によって、ベランダの気温が下がることは下がるでしょうか、植木鉢に数個程度では、体感できるほどの効果はないかもしれません。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 生物の話』
監修:廣澤瑞子 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
横浜生まれ。東京大学農学部農芸化学科卒業。1996年、東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、米イリノイ大学シカゴ校およびドイツマックスプランク生物物理化学研究所の博士研究員を経て、現在は東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻細胞生化学研究室に助教として在籍。著書に『理科のおさらい 生物』(自由国民社)がある。

「人間は何歳まで生きられる?」「iPS細胞で薄毛を救う?」「三毛猫はなぜメスばかり?」「黒い花は世に存在しない?」ーー生命の誕生・進化から、動物、植物、ヒトの生態、最先端の医療・地球環境、未来まで、生物学でひもとく60のナゾとフシギ!知れば知るほど面白い!
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