ジャンヌ・ダルクがイギリス領奪還を実現し「フランス王国」を実現した歴史とは?【世界史】

、イギリスから領土奪還に成功
フランスが王権を拡大し、統一された中央集権国家を目指して動き出したとき、その障害になっているのはイギリスがフランス国内に領有している広大な領地やブルゴーニュ公など王家に匹敵する領地を所有する有力諸侯の存在だった。一三二八年、イギリス王エドワード三世は、母后がフランスのカペー朝出身であることを理由にフランス王位の継承を主張した。フランス王フイリップ六世はイギリスと対立するスコットランドと手を結び、ボルドーワインの産地、イギリス領のギュイエンヌを没収した。
するとエドワード三世は一三三九年、北フランスに侵攻。これがきっかけで、いわゆる百年戦争が勃発する。戦争は終始、イギリス優位で進行した。フランス側は親イギリス派のブルゴーニュ公国がフランス王と対立したとき、イギリスでもフランス侵攻を積極的に推進するランカスター朝が成立する。フランスは絶対ピンチに陥る。
そのときだった。農民の娘、ジャンヌ・ダルクが「救国の声を聴いた」と言い、自ら騎士となってフランス皇太子シャルルと軍勢を励まし、最期の拠点オルレアンの包囲網を突破。救国のヒロインとなる。シャルルはランスで戴冠し、シャルル七世となるが、二年後、ジャンヌ・ダルクはイギリス軍に捕縛され、火刑に処せられる。
だが、この悲劇は逆にフランス全州の諸侯、騎士、諸都市の国民感情に火を灯すことになり、全フランス軍は攻勢に転じる。一四五三年、カレーを残して全フランスからイギリス軍追放をやり遂げる。百年戦争は終わったのである。フランスはフランスのものとなる。ここからフランスの躍進が始まる。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊
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