19世紀に突如進んだ欧米列強による苛烈な植民地支配とは?【世界史】

武力支配とキリスト教を武器に商品作物栽培を強制
十九世紀になると欧米諸国は急速に植民地獲得競争を開始する。まず、インドネシアのジャワ島の大半がネーデルランド連邦共和国(オランダ)の領地となり、直接支配の下でコーヒー、サトウキビ、藍あいなどの商品作物栽培が強制されるようになる。一方、フイリピンはスペイン統治下にあり、島々の町や村にはスペイン人が指名したリーダーが配置され、その支配下でサトウキビやマニラ麻、煙草などの商品作物栽培が強制された。そして、商人や高利貸による土地の集中と集積が進むと、プランテーション(大規模農園)経営が一般化する。
ベトナムは、フランスで集められた義勇兵や私兵を集めて成立した阮王朝の統治下にあったが、次第にフランスの軍事介入によって南部から中部、北部も直接支配下に入る。そして、十九世紀後半には隣接するカンボジアも併合され、フランス領インドシナ連邦が形作られる。
こうした中で、インドを拠点にして東南アジアを通過し、清王朝支配下の中国への貿易拡大を狙っていたのがイギリスであった。そのためにマレー半島のペナンやマラッカ、シンガポールなどの港町を領有して海峡植民地としたのであるが、やがて北ボルネオを領有し、マレー半島全体を植民地とし、マライ連邦とした。
この他、コンバウン王朝(アランバヤー王朝)が統治するビルマがあり、時代の流れを理解せず、インド侵攻を繰り返したため、イギリスによってインドの植民地に落とされている。最後に注目されるのがタイ。どういうわけか、奇跡的に植民地化を免れ、独立を保ち続ける。アジアの奇跡であったと言ってよい。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊
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