「植物は動けない」のだが…?「植物は動けない」を覆す植物の運動方法とは?【植物の話】

植物は成長する限り運動している
植物と動物の大きな違いのひとつは、動くかどうかではなく、動くスピードの違いです。
植物の動きはじっくり観察しても、目の前ではすぐには見えません。しかしハイスピードカメラを長時間設置して再生すると、まるで動物のようにみるみる成長するダイナミックな姿が現れます。植物は移動はしませんが、ゆっくりと成長運動しています。
19世紀当時のイギリスでは、植物は運動しないというのが一般常識でしたが、この先入観を長年の観察によって打破したのが進化論で有名なチャールズ・ダーウィンでした。
その結果は、『植物の運動力』という500ページを超える大著として出版されました(1880年)。この著作では、300種を超える植物の観察などから、植物は成長している限り運動していることが明らかにされています。この研究によって、ダーウィンは進化論だけでなく、植物生理学の父とされています。
植物と動物の2つ目の大きな違いは、細胞の違いです。細胞を最初に発見したのは、17世紀イギリスのロバート・フックです。フックは顕微鏡でコルクの木の皮を観察して、仕切りに囲まれた小さな小部屋のようなものからできていることを観察し、これをセル(細胞)と名付けました。
各セルの仕切りは、植物細胞のひとつの特徴である「細胞壁」です。動物の細胞には細胞壁はありません。骨がない植物は細胞壁によってしっかりと立ち上がって成長しています。
3つ目の違いは栄養のとり方です。植物は光合成によって自ら栄養を作りますが、はっきりわかったのは19世紀後半のことです。もちろん動物は、栄養という点では植物のお世話になりっぱなしです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話』
監修:稲垣栄洋 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
植物学者・静岡大学教授。1993年、岡山大学大学院農学研究科(当時)修了。農学博士。専攻は雑草生態学。1993年農林水産省入省。1995年静岡県入庁、農林技術研究所などを経て、2013年より静岡大学大学院教授。研究分野は農業生態学、雑草科学。

大ヒット「眠れなくなるほど面白い」図解シリーズに、【植物学】が登場。
色仕掛け、数学の応用など、生き残りをかけた植物のたくみな戦略を徹底解説。
図とイラストで、ひとめで植物の生態としくみがわかります。
読めば、「ふだん見かけるあの植物に、そんな秘密が!?」と驚くはず。
「花の女王はバラ、では雑草の女王は?」
「なぜ夏の木陰はヒンヤリするのか?」
「昆虫と植物は必ずギブ&テイクの関係なのか?」
「植物は数学を知っている?」
「じつは、植物によって光合成のしかたが違う?」
など身近な疑問から、花粉を運ばせるための昆虫だましテクニック、一歩踏み込んだ光合成のしくみまでわかりやすく紹介します。
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