一般市民でも行える命を救うことに多いに役に立つ一時救命処置とは?【応急手当ハンドブック】

一次救命処置とは
一次救命処置とは知識さえあれば一般の市民でも行える救命措置のこと。いざというときのために、しっかりと覚えておきたい。一次救命処置(BSL/Basic Life Support)には、特別な資格は必要ないし、特殊な器具や薬品も使わない。一般市民でも行える「胸骨圧迫」などを適切に実施することが、命を救うことにおおいに役に立つ。
【対応と救命率の関係】
①一次救命処置の重要性を理解する
「いざ」という事態は決して他人事ではない。たとえば交通事故の場合、2015年の志望者数は4117人。これはおよそ2時間8分に1人のペースである。一方、人体は、事故や病気で心臓が停止してそのままなにもしなければ、当然、死にいたる。この放置時間が長いほど救命率は低下し、1分ごとに7%から10%ずつ下がっていくと言われている。一方、救急車の到着は、全国平均で約5~6分といわれていて、手をこまねいているとあっという間に蘇生率は50%以下に下がってしまうことになる。つまり、重大なアクシデントは身近なものであり、「一次救命処置を行うか行わないか」で結果が大きく変わるということだ。
②救命の連鎖を理解する
救命の必要が生じてから、救急車が到着し病院へ搬送されるまでの時間が短いほど救命率は高くなるが、その間の「救命の連鎖」が途切れてしまうと、そもそもの救命率は向上しない。救急車の要請、心肺蘇生法の実施、AEDの使用、そして二次救命処置へという一連の流れを途絶えさせないことが、一次救命処置の目的である。
③一次救命処置を身につける
事故・発病の直後、いかに早く救急車を呼び、「容態の確認→→胸骨圧迫→AEDの使用」という救命措置を繋げていけるかで、救命の確率が変わる。最近は難易度や有効性との関係から人工呼吸よりも胸骨圧迫が重視されていて、どれも難しいものではない。知識だけではなく、「できるようにしておくこと」が重要だ。
出典:『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
【書誌情報】
『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
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