線路へ落し物をしても自分で取るのはNG!駅や電車内で忘れた落し物は“忘れ物掘り出し市”で出品される!?【図解 鉄道の話】

拾得は終電後になってしまうことも
ホームから線路にものを落としてしまった経験はありませんか。もし大切なものを落としても、絶対に自分で線路へ降りてはいけません。線路からホームまでの高さは1.1mほどもあるうえに、線路内はいつ電車が来るかわからず、轢かれてしまう危険があるためです。駅では安全拾得器というマジックハンドのような落下物を拾う器具を常備しています。落とし物をした際は、すぐに駅員に状況を伝え、安全を確認したうえで拾ってもらいましょう。ただし落し物は小さいものほど時間がかかります。最近ではワイヤレスイヤホンの落とし物が急増していて、安全拾得器の先にテープをつけて対応するという工夫がなされています。
駅や車内ではいろいろなものが忘れられていますが、忘れ物をしたときは鉄道会社や駅に連絡して特徴を伝え、もし見つかれば忘れ物預かり所に受け取りに行きます。会社によって保管期間はさまざまですが、ある会社では預かり所で3日程度、その後、貴重品は警察に移管されて保管されます。3ヵ月を超えても持ち主が特定されなければ業者に買い取られてデパートなどの「鉄道忘れ物掘り出し市」に破格の値段で出品されることも。落とし物は時間が経つと取り戻すのが難しくなるので、気がついたらすぐに鉄道会社に連絡するようにしましょう。
線路内の落し物は駅員を呼んで取ってもらう
線路内に落とし物をしても、絶対に自分で線路に降りてはいけません。必ずすぐに駅員を呼びましょう。薄いスマートフォンや小さなワイヤレスイヤホンなどは取るのがとても難しい落とし物。特に線路の敷石の隙間に落ちてしまうと見つけることも難しくなります。
電車内忘れ物ランキング!
1位・・・傘
2位・・・袋・封筒類
3位・・・現金
ほかにはこんな珍しい忘れ物も・・・・・・カゴに入った昆虫や入れ歯、弓など
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』 綿貫 渉
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
綿貫 渉 著
通勤・通学、旅行・おでかけ…私たちは普段何気なく電車や駅を利用していますが、なぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多い鉄道の話。本書では、今さら聞けない基本的なしくみから、知るほど面白い鉄道の歴史まで、図解やイラスト付きでわかりやすく解説します。
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